いつも皆様からの温かいご支援、心より感謝申し上げます。 NICCOでは、東日本大震災被災者支援募金を受け付け 、被災者に対する緊急支援に役立てたいと考えております。 皆様の温かいご支援をお待ちしております。
●クレジットカード募金:【緊急募金受付】東日本大震災被災者支援 (安全なPaypal決済での募金です。)
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NICCOは、ジャパン・プラットフォームの一員として東日本大震災被災者支援に取り組んでいます。
被災地からのレポートが届きました。
2011年4月27日 事務局長 折居 徳正
「津波で被災した車のバッテリーを使って、被災者に灯りを」
前回のレポートから大分間が空いてしまいました。
報告が滞り、ご支援頂いている皆様にはお詫び申し上げます。
震災直後の医療支援から始まり、その後企業とのマッチングによる物資提供、
心理士や精神科医の派遣による心のケア、学校再開支援と、
NICCOらしいコミュニティのニーズに応じた重層的な支援を展開して来ましたが、
4月17日の週からは大学生ボランティアを派遣しての家や学校の片付け、
さらに4月24日の週からは新たに気仙沼市での炊き出し開始と、現場は目まぐるしく動いてきました。
これから順を追ってご報告して行ければと思います。
今回は、未だに停電の続く地域への支援についてご報告します。
NICCOは支援の行き届かない陸前高田市の広田半島の被災者が、
本当に必要としているものを探るため、医療専門家に加えて、
3月下旬から様々な専門家を派遣して調査を継続しています。
専門分野はクリ―エネルギー、水、防疫、耐震建築等多岐に渡ります。
被災者の声に耳を傾け、本当に必要とするものを探り、必要な支援を組み合わせて
総合的に被災者の状況を改善することは、NICCOが過去のどの事業地でも行って来たことです。
3月から4月にかけて現場に入ってもらったのは、
ソーラー発電等クリーンエネルギーの専門家の江口氏と、水の専門家の嘉村氏。
北九州から陸前高田に入ったお二人ですが、実は江口専門家は、
当初の予定ではこの時期パレスチナに調査に入って頂く予定でした。
しかし、今回の震災で日本が危機を迎える中、パレスチナのために空けて頂いていた予定を
急遽変更して、震災の被災地での調査に充てて頂きました。
一方の嘉村専門家は、昨年のパキスタンの水害支援において、
汚染された飲料水の回復のために調査に入って頂いた方です。
江口専門家が広田半島を周り、被災者の声に耳を傾けて辿り着いた結論は、
津波で流されて使用不能となった車から、使用可能なバッテリーを用いて、被災者に灯りを届けること。
安価に入手可能なLEDをバッテリーに接続すれば、
電気の復旧がなかなか進まない広田半島の被災者に、電気の灯りをお届けすることが出来ます。
さらにバッテリーにソーラーパネルを接続することで、
太陽光によってバッテリーを充電することが出来ます。
津波という大自然の力によって、計り知れない被害を受けた被災地の人々ですが、
今度は太陽光という自然の力を利用することによって、
灯りを灯すことが出来るようになるというプロジェクトです。
また、津波で多くの車が流されて使用不能となりましたが、
愛着を持って使って来た車の主要パーツであるバッテリーを、
単に廃棄するのではなく、暗闇の生活に光を灯すことに再利用できれば、
車のオーナーも愛車の一部と一緒に復興に立ち向かっていくことができるようになります。


左:小友町内に設置した太陽光パネルと住宅居住者
右:米崎公民館への太陽光パネル設置の様子
調査の段階で、各避難所を回って車のバッテリーで点灯したLEDのデモンストレーションを
行ったところ、多くの避難所で賛同を得て、早速このプロジェクトを実施に移すことになりました。
各避難所の世話役の方々と相談した結果、NICCOは皆さんから頂いた募金を用いて、
ソーラーパネルとLEDを避難所に提供させて頂き、各避難所では車の所有者の許可を得て
バッテリーを集めてもらうこととなりました。

ブルーシートの仮設小屋内でのLED照明
以前のレポートで発電機の供与についてご報告しましたが、発電機はガソリンを必要とするため、
使用はどうしても夕食時の数時間に留める必要があります。
一方でバッテリーによる発電があれば、
それ以後も台所や屋外の仮設トイレに灯りを灯すことが出来るようになります。

仮設トイレとして使用している建物のLED照明(小さな灯りでも明るいと被災者は語る)
途上国のために準備して来た技術が、図らずも日本国内で役立つこととなりましたが、
未だに電気のない中、ロウソクでの生活を余儀なくされている被災者の方々には、
本当に喜んで頂くことが出来ました。