緊急災害支援


東日本大震災被災者支援【6月レポート】

NICCOの東日本大震災被災者支援 東日本大震災被災者支援 これまでのレポート これまでの緊急災害支援
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東日本大震災から間もなく4カ月がたとうとしています。
NICCOは地震発生2日後から被災地に入り支援活動を開始して以来、現在も引き続き、
被災地のニーズに即した支援を届けています。
地震発生から3ヶ月の緊急期から、復興への準備が始まろうとした6月、
NICCOは被災された方が一刻も早く日常生活を取り戻せるよう、次のような取り組みに力を注ぎました。

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これから夏を迎えるにあたり、気温の上昇とともに、
被災地ではハエ、蚊など、感染症を媒介する害虫の大発生が問題となっています。
現在、被災地にて防疫・防虫を行っている団体は数少なく、
復興に取り組む現地行政の対応力も限られる中、NICCOは現地行政の要請に基づいて、
国内唯一の害虫駆除企業団体である日本ペストコントロール協会と協力して、
二次被害ともいうべき害虫の発生を、広範囲な被災地で予防しています。

110608-02.jpg実施地区

気仙沼市、陸前高田市、大船渡市において、
週1回定期的にハエ、蚊等の有害生物の発生を常時定点調査し、必要時に早急な駆除作業を実施。

岩手県(田野畑村、宮古市、山田町、大槌町、釜石市)、宮城県(南三陸町、石巻市、女川町、東松島市)、福島県(相馬市)の計13市町村においても、月1回定期巡回調査を実施し、調査結果に基づいて大規模駆除作業を実施。

【6月の発生調査件数:104回、駆除作業件数:38件】






1106repo-hae.gifこれからの課題

周辺地域にはまだ監視や作業が手つかずの発生源が多数残っています。
害虫の駆除には、環境への影響を考え、残留性が低い薬剤を使用しており、薬剤の散布後の効果は十分に確認できていますが、やはり薬剤の効果は時間とともに薄れてしまいます。そのため,瓦礫の撤去の進行状況に合わせ、定期的に駆除作業を繰り返し行っています。また、ハエの種類も薬剤抵抗力があるキンバエ類やイエバエ類に変わってきています。
夏を迎え、気温が上昇するにあたり、一部地域では新たな害虫として蚊が大量に発生しています。

詳しくは下記のレポートもご欄ください。
→ 害虫駆除の環境への配慮につきまして
→ 感染症蔓延を防ぐ害虫の発生監視と駆除作業の実施地域を拡大(2011/5/28)
→ 被災地での感染症蔓延を防ぐ害虫の発生監視と駆除作業を開始(2011/6/8)



1106repo-anzen01.jpg気仙沼市および陸前高田市の津波被害地域では、一部損壊した建物の応急危険度が判定されないまま、被災者の滞在や、ボランティア等による片づけ、清掃等の作業が行われて危険な状態です。両市の災害ボランティアセンターがボランティア派遣に先立って安全確認を行っているものの、当該職員に建築の知識がない場合、判断に迷う場面が多く見受けられます。このような状況は、建物修繕の遅延や、被災者やボランティアへの二次被害の発生という弊害を生み出す危険性があります。
そこでNICCOは、両市にて、国内唯一の木造住宅の耐震性向上に特化した企業団体「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)」との技術協力により、建築専門家派遣による被災した家屋の安全確認を実施しています。





1106repo-anzen02.jpg1. 津波被害を受けた建物へ建築士等を派遣しての建物の安全確認、建物の安全確保のための応急処置
これらの専門的判断や処置によって、今までボランティア派遣を見合わせていた建物でも清掃作業や、家屋の早期修繕が可能となりました。また、床の解体作業などの応急処置も行っています。

2. 建築士から建物の修繕や専門業者の紹介等に関する相談、助言
これまでは専門知識のない職員による判断のため納得できない被災者が、危険な建物への出入りを続ける可能性があることから二次被害が懸念されていましたが、建築士から自身の建物について説明を受けることで、被災者の抱える建物の安全性や修復可能性への不安を解消しています。

【6月の確認件数:のべ112人の専門家により、176か所の建物の調査・診断件数、12件の作業件数】


詳しくは下記のレポートもご欄ください。
→ 建築士派遣による【被災した家屋の安全確認】の実施(2011/06/15)


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被災された方の中には、震災・津波時に大変な思いをされながら、不自由な面が多々ある避難所生活を送る中で心が揺れたり、不安を感じられる方もいらっしゃいます。また、仮設住居への入居が進み、被災者の孤立なども懸念されています。そこでNICCOは心のケアとして、次のような取り組みを行っています。

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1. 心理士や作業療法士など専門家の支援による、
安心とリラックスができるひととき「こころとカラダの健康の集い」

岩手県陸前高田市内の公民館や仮設住宅団地等、地域のコミュニティを対象に、専門家やボランティアで構成されるチームが隔週に1度継続的に訪問し、カラダのリラックスのためのストレッチ体操、パウダーアート(砂絵)やちぎり絵カレンダー作りなどの手仕事、避難所から仮設住宅に移ることで離れ離れになる前に集合写真を載せた即席ハガキを作るレタープログラム...など、被災者のニーズに合わせて活動を行っています。お茶を飲みながら気軽に語りあったり、手仕事に集中してちょっとした達成感をみんなで味わったりするなど、和やかなひとときを過ごせる場を作っています。
【6月の参加者:計7か所 のべ194名】

また、宝塚少女歌劇団OGとのコラボレーションにより、
歌とメイクアップの教室を各地で展開しています。
歌の公演、マッサージなどを避難所の方に楽しんでいただいたほか、
子ども達ともお手玉・縄跳び・お絵描きなどのお遊び、また、
市内の2か所の保育所にて、保育士向けのお化粧教室を開催しました。
メイクアップ教室では、7名の元タカラジェンヌが一人ずつ保育士にメイクをほどこしながら、
メイクの方法など伝えました。
保育士の方からは、この日を心待ちにされていたことや、
当日も楽しんでいただけたなどの声をいただきました。
【6月の参加者:5か所においてのべ約380名が参加】

2. 子ども向けの【心理社会的ケアプログラム】
1106repo-kokoro02.jpg一方、子ども達の学校の状況としては、校舎を失った数校の児童が一つの学校内で一緒に、学校生活を送っていたり、また、校内で工事が行われていたりなど児童が遊ぶスペースも限られています。
子ども達の成長にとっても、「遊び」は大切な要素ですが、慢性的に発散できない環境にいることのストレスや、また、震災や津波で心に傷を受けた子ども達のPTSDが懸念されています。そこでNICCOはそれらを予防するため、これまで途上国で積み重ねてきた心理社会的ケアプログラムを、心療内科医や心理カウンセラーなどの専門家と協力し、宮城県名取市の小中学校2校の生徒を対象に行っています。
ワークショップの中では、子ども達は夢中になって時にはみんなで大笑いしながらアイスブレイクや各プログラムに取り組み、みんなで楽しく参加する姿が印象的でした。
(写真:心理社会的ケアプログラムで使用する専用車。)
【6月の参加者:2校においてのべ約850名の生徒が参加】

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小学校の家庭科室がワークショップを行う「スカイルーム」に変身


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a0777_000002.jpg陸前高田市では、現在学校での授業は再開されたものの、活動スペースや資金の制約から課外活動の再開が遅れています。たとえば市内の小学校で最も盛んな野球部でも、このままでは、せっかく子どもたちが練習をして地区予選を勝ち抜いても、部や保護者が部活動の資金を調達することが難しく、県大会に出場することができません。
そこでNICCOは、上記のような陸前高田市の学校関係者や父兄からの声を受け、県大会出場が決定した陸前高田市内の小学校野球部が、県大会に出場できるよう全国に広く募金を募り、その部活動を資金面でサポートします。

この支援によって、県内の全4大会へ出場する野球部4チームが県大会でプレーできるようになります。地元の野球部が被災地としてプレーすることは、野球部員だけでなく、同じ地域の子どもたちや学校関係者、地域住民に、団結して復興に取り組むための勇気を与える明るい話題となるはずです。

詳細や学校支援への募金は下記もご欄ください。
→ 陸前高田市の学校の再生支援を始めました。(2011/06/18)

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1106repo-taki.jpgNICCOは引き続き、宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市にて、被災地の役に立ちたいと考える多くの学生や企業と被災地を結び付け、ボランティアとして派遣を行いながら、炊き出しやがれき撤去を行っています。

学生に対しては、毎週末全国から集まる約25名のボランティアに対し研修会を開き、1週間の予定で被災地に派遣し【炊き出し】【家屋や学校の、がれき撤去やの掃除】を行っています。毎週定員に対し応募が殺到する状況の中、現在までに200名以上の学生ボランティアを送り出しています。

炊き出しでは、地元の味を提供できるよう、津波で職を失った地元の調理師を雇用し、雇用創出につなげています。食材には株式会社ビオ・マーケットから無償で提供された有機野菜を使用しました。

1106repo-ohana.jpgまた、炊き出しには、企業から派遣されたボランティアも参加。マネージメントや調達、調理等の面で、企業の経験を生かした社会貢献活動の場を提供しています。

がれき撤去・清掃作業の中では、学校支援として花壇の再生も行いました。学生ボランティアにより、事前の花壇づくりの準備を進められ、後日、地元の小学校の全児童と先生とともに、花の苗植えを行いました。花を植えた後は、児童の笑顔や、「うれしい」「きれい」と言った声が多く聞かれました。また、ジョーロなどの提供し、今後も水やりをするなど、花を育てていくことが可能となりました。先生も、夏ころには向日葵が満開となり、児童の日常に明るい光景がより広がることを期待していると話してくれました。




1106repo-gareki.jpg【6月の温食提供数:6カ所にて、のべ35305食】
【6月の清掃・がれき撤去のボランティア派遣数:
のべ354名 活動場所数:延べ27か所】

【6月の清掃・がれき撤去の実施内容: 家屋解体、家屋がれき撤去、泥出し、家屋がれき撤去、庭泥かき、倒木伐採・片付け、 側溝泥かき、コンテナ清掃、用水路泥出し、家屋のがれき撤去・分別、グランドがれき撤去、 水路がれき撤去、花壇ひまわり種まき・雑草抜きなど】