緊急災害支援


タイ洪水被災者支援レポート(1)

11月25日 報告者:事務局長 折居徳正

NICCOでは、11月1日よりスタッフ3名がタイに入り、調査と緊急の物資配布の準備を進めてきました。NICCOがタイで支援活動を行なうのは、1979年にカンボジア難民支援をタイで開始して、1990年代半ばに他の国に活動を移して以来、ほぼ15年ぶりです。

今回の水害は、島国日本とは違った、大陸の大河の水量がわからないと、日本に住む我々にはわかりにくいところがあり、「テレビを見ても雨が降っていないのに、なぜバンコクが水害になるのかよくわからない」と、何人かの方に聞かれました。

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元々は今年いくつかの台風がタイを襲ったことによる水が原因です。タイ北部から流れて来るチャオプラヤ河とそこから張り巡らされた運河から大量の水が溢れだし、数週間かけて少しずつ下流に流れて来ています。アユタヤ、トンブリ、バンコクと、タイの各王朝が置かれた各街もこの河の下流のデルタ地帯にあり、順番に水没の危機に晒されました。昨年の水不足の経験から、上流のダムからの水の放出が遅くなり、一気に水を放出したことが今回の水害に繋がったとも言われ、その点でもタイ政府の対応が批判されています。数週間かけて動いて来る水を、何とかバンコク中心部を避けて、東西を迂回させて通すために、土嚢による堤防、ポンプによる排水等、多大な努力がなされました。ただ、迂回させられた地域はバンコクを守るために水没させられた面もあり、未だに水没した状況になり、住民の方々の不満も高まっています。

タイはすでに中進国、ASEANの中でも周辺国をリードして経済発展を続ける国です。多くの日本企業が進出して製造業の拠点としており、今回の水害でも多 大な被害を受けました。NICCOは、今回の支援活動では当初からタイの市民社会の成長を考慮して、10月から開始したパキスタン水害の支援と同様、出来 るだけ現地の団体やスタッフの力を引き出して支援活動を行い、NICCOはそれをサポートする形を取ることを考えて現地に入りました。

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その結果、現在までに強力なチームを結成することが出来ました。まず熱帯医学の分野では世界的に知られるマヒドン大学の熱帯医学部、また視聴者から多くの寄付や物資を集め、たくさんのボランティアを組織して各地に物資を届けているタイのテレビ局チャンネル3、さらに感染症予防のための防虫にノウハウを持つタイ・ペストマネージメント協会等と、協力関係を築くことが出来ています。またタイの内務省、保健省等とも、活動に際して協力を得られることとなりました。

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現在までにバンコク市内、ナコン・パトム県、アユタヤ県等で調査を行なった結果、水、食糧、簡易トイレ等は、タイの中央政府や各県庁、企業、市民の寄付やボランティアで多くの物が賄われており、外国の団体がお手伝いできる部分はそう大きくは無いことがわかりました。NICCOが貢献できるのは、やはり専門性を活かした分野で、東日本大震災でも行なった衛生、特に感染症対策のためのペストコントロールで貢献できると判断しました。洪水により大量の蚊やハエが発生しており、タイの気候では蚊がマラリア、日本脳炎、デング熱等を媒介します。

11月25日より防虫処理済みの蚊帳、マヒドン大学が開発した天然ハーブによる防虫用バームを始めとした、感染症対策・衛生キットの物資配布を開始します。そして、12月以降は、洪水の水が引いた後の水たまりから発生する蚊が媒介する病気、デング熱の予防活動を進めて行く予定です。
次回は実際の物資配布の様子をお伝えできる予定です。


いつも皆様からの温かいご支援、心より感謝申し上げます。
NICCOでは、タイ洪水被災者支援募金を受け付け 、被災者に対する緊急支援に役立てたいと考えております。
皆様の温かいご支援をお待ちしております。

カード募金:(Paypal決済)
領収書の要/不要(経費削減にご協力ください)

郵便振替:01070-5-60791 口座名:公益社団法人 日本国際民間協力会
(通信欄に「タイ洪水募金」と記入してください。
備考欄または特殊取扱欄に「免」と記入すると、 手数料が無料となります。)

銀行振込:三菱東京UFJ銀行 京都中央支店 普通口座 0117408
口座名:公益社団法人 日本国際民間協力会

(こちらはタイ洪水募金専用口座ですので、こちらにお寄せ頂きました募金は、
全てタイ洪水被災者支援に活用させていただきます。なお、手数料はご負担ください。)

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