
パキスタン支援第4日目のレポートをお送りします。
14日、15日と、ムザファルガール県内の数カ所を回り、被害が大きく、支援が届いていない村々を確認して事業地を決めるため、村人への聞き取りを続けていました。
緊急災害支援の事業地を決めるためには、それぞれの場所の被害状況、被災地までの道路状況、こちらの支援内容が被災者のニーズに合っているかを迅速に調べた上で、さらに他のNGOと支援対象地や内容が重ならないように調整することが必要です。このような調整作業は、通常は地元の行政と国連が調整役を務めています。
今回の水害で入ったパンジャブ州ムザファルガール県では、県の調整担当官(District Coordination Officer、州政府が任命する行政官で県知事に相当)が、国際NGOの活動地についてある程度整理を行っており、さらに国連もムルタンで支援分野毎の調整会合(Cluster Meeting)を開いて、情報共有と調整を行っています。
実はNICCOとしては、地元のボランティアの協力で、道路が復旧して入れるようになったばかりの、被害が甚大な地域での聞き取りを行うことができ、そこを第一候補として支援を考えていたのですが、県の調整官と相談した所、同じ郡に他の国際NGOが入っており、複数入ることは避けてほしいとの意向があり、NICCOとしてももう少し他の郡の調査を続行することとなっています。
各団体が手分けをして、出来るところから支援をするのが市民社会組織であるNGOのやり方で、最終的に決定する権利は各団体にあるのですが、外国に来て仕事をしている以上現地行政の意向はもちろん尊重する必要があり、また過去の経験から調整に参加しないで勝手に事業地を決める団体が起こす問題点も理解しているため、出来るだけ支援箇所が分散するように、調整に協力しています。現在までの調査によって、被害が甚大にも関わらず支援が届いていない地域がさらに数ヶ所確認出来ているため、これから支援地を確定した後、すぐに物資の調達、輸送に移りたいと考えています。
9月15日
事務局長 折居 徳正