建設を軸とした復興支援
ハイチで起こった大地震から、まもなく1年が経過します。
各国からの支援が継続して行われていますが、復興は簡単ではなく、
さらにコレラの流行や大統領選挙に伴う暴動など、難題が続いています。
NICCOは現在、仮設住宅及びトイレを建設して、
不便な避難生活を続ける人たちの生活環境改善を支援しています。
また新たに小学校を1棟建設し、被災した児童の就学支援も行っています。
支援の対象としているのは、カルフール市内にある、ティ・カジュと呼ばれる地域です。

(山頂から見下ろしたティ・カジュの様子、ビニールシートのテントの群れの中に、
合板でできた仮設住宅がどんどん建っています。)
10月の初頭、日本の大工からハイチ人大工へ、
短期間で強度のある仮設住宅を建設するノウハウを指導し、建設がスタートしました。

(材の切り出し寸法を学ぶ大工たち)

(衛生に配慮して、土間でなく高床を設置します。)
専門職であるハイチ人大工25名の他に、ティ・カジュに住む被災世帯の住民約40名を
常時ワーカーとして雇用しています。
建設を指揮するエンジニアやNICCOのハイチ人スタッフを含め、総勢80名が毎日、
山を駆け回りながら建設を進めていて、その復興に向かうエネルギーは、
これからのハイチにとって大変頼もしく思えます。10代の少年から70代の老人までが
一丸となって働き、今回の事業をきっかけに大工を目指したいという住民も現れています。

(壁パネルを組み立てていく工法により、工期の短縮と十分な強度が得られます。)
実際にキャンプの住民の中には、外国の支援に頼っていてばかりでは何も変わらず、
自分たちで行動しなくていけないと認識している人も少なくありません。
しかし、何か行動をしようと思ってもハイチでは仕事にありつくことも難しいのが現状です。

(1棟18平米の広さを持つ仮設住宅、このあと防水のためにペンキを塗って完成です。)
ティ・カジュ全体では700世帯ほどのキャンプが山の斜面に広がっています。
今回の事業では、キャンプにまず小学校の仮設校舎を建設し、
コミュニティーの集会所的な、人が集まる場所を作りました。
現在はその校庭を利用して、仮設住宅の部材の加工を行いながら建設を進めています。
ここではベテラン大工から地元の大工やワーカーへと基礎的な技術が伝えられ、
また住宅をもらえない住民もワーカーとして参加して収入を得ることができます。

(仕事熱心で陽気な大工とティ・カジュのワーカーたち)
住むことに関して、NICCOは地震発生直後からビニールシートや屋根トタン、柱材、
合板等の建築資材の配布、さらに避難民がキャンプに集まることによって必要となった、
トイレの建設を行ってきました。その中で培ってきたネットワークと人材を活かし、
建設を軸としつつも、地域全体の活性化と復興を目指した事業を実施しています。
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