11月12日 木川 和子
パキスタン水害被災者支援。今月でテント、蚊帳、台所用品セット、衛生用品セットや毛布などの緊急物資の配布が終わりました。今日は、これらの物資の使用状況や感想を確認するため各村を回って行った、調査の様子をリポートします。
この日、配布前の事前調査で訪れたことのある家族を偶然再訪することになりました。
左写真は事前調査時の洪水後の住まいです。パキスタンの女性たちは家から外に出ることがあまりないため、人目にさらされやすいこのような住居はかなりのストレスだったことと思います。


左:配布後すぐ使われ始めたテントの前で。 右:同家族
実は事前調査時にこの家族に聞き取りをした時、家の女性たちは硬い表情で「これまでほかの団体なども調査に来たがその後また来ることはなく、結局一度も物資配布はおこなわれていない」と不満を口にしていたのです。それまでの経験から、私たちに対しても不信感を感じているようでした。今回の配布後調査で訪れた際には、テントの中から女性達が全員出てきて笑顔で歓迎してくれました。テントの質にも大変満足していると口々に言ってくれたので、少し安心しました。
次の村に向かって歩いていると、テントのある近くの村からひとりの男性が大きな声で何かどなりながら私たちのほうに近付いてきました。これは何か相当な不満があるのでは...と思わず心配になったのですが、訳してもらったら実は「神の祝福を!」という意味のことを叫んでいたそうで、彼なりの感謝と喜びの気持ちの表現だったそうです。
NICCOが配ったクーポンに自らラミネート加工をしてくれていた人たちがいたのですが、その人たちが住むのがサライ村でした。汚れたり切れたりしないようにと、何人もの人がわざわざラミネート加工をしてくれていたので、ほかの地域よりも経済状況に少し余裕のある人たちが多い村なのかもしれないと思い込んでいたのですが、実際に村を訪れてみて愕然としました。このあたりの家は跡形もないほど全壊していて、一帯がテント村のようになっていたからです。それでも、村の人たちは調査で訪れた私たちに水を運んできてくれたりして精一杯もてなしてくれました。
どの村でも、配布したお皿やコップが早速使われているのを目にすることができたり、テントが大きめであるため、今は家族全員で寝られると喜んでいた家族が印象的でした。ベッドは4台入ります。テントの中は、日中は比較的涼しいのですが夜はとても暖かいとのことです。
農民の多いこのあたりの地域では、自分が生まれ育った土地から離れたがらず、災害後もすぐに戻ってきた人が多いと聞きます。彼らが自分たちの土地で復興を目指していけるよう、これからも支援を続けていきたいと思っています。

左:設置されたテント 右:展開前のテント
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