緊急災害支援


スマトラ島地震: 被災者支援報告 PART 4

人々の強さと優しさ

リマ・コタ・ティムール郡は、住民の8割がココナッツやカカオ、米等の栽培に従事する農村地帯です。ほとんどの人が家を失い、雨季が近づく中でビニールシートやテントも十分には配布されず、壊れた家の前で野宿を強いられています。
すでに廃材を使って仮小屋を建て始めている被災者もおり、NICCOは雨季を前に小屋の建設を支援する事業を計画中です。そのために10月10日に何軒かのお宅を回って、被災した以前の自宅の状況、今立てている仮小屋の建設について、被災者の話を聞きました。
村のコーディネーターの方と一緒にお邪魔しましたが、どの方も家や、場合によっては家族を亡くされ、本当につらい状況に違いないのに、笑顔で外国人の私達を迎え入れ、色々な話をしてくれ、また倒壊した家も案内してくれました。

part4_1.jpg

part4_2.jpg

写真左:被災者の方が廃材で建てた小屋。ここに2世帯が住む。
写真右:倒壊した以前の自宅の前で写真を撮らせてくれました。


下記の写真の方は、イスラム教学校の校長をされていた方ですが、4階建ての建物が崩れて、家族と一緒に閉じ込められた場所に案内してくれました。1時間の間瓦礫の中に閉じ込められていたそうですが、たまたま学校の生徒が外出中であったため、戻ってきて助け出されたそうです。しかし、息子さんの1人は別室にいたため、亡くなられたとのことでした。この方がこの場所に来ることがどれほどつらいかと思うと、聞いているこちらの胸も痛みましたが、終始穏やかに話をしてくださいました。

part4_3.jpg

悲しみを抱えながら、それでも笑顔で穏やかに、生活の再建に向けて努力を始めている人々。
そんなスマトラの人々の強さと優しさに触れて、心を動かされた今回の支援活動でした。

 

★その他のエピソードはこちらから
Part1: 出発と被害の状況
Part2: モバイルクリニック
Part3: 医療チームをバイクで送り込む
・Part4: 人々の強さと優しさ
Part5: 子ども達