2008年から2010年9月まで、NICCOは伝統的に社会的地位が低いヨルダンの女性の経済的な自立と社会進出を後押しするための事業に取り組みました。南シューナ郡アル・ジャワースレ村で女性が中心となって活動している現地NGO「アル・ジャワースレ」と協力して、女性の収入創出を目指し養蜂、手工芸、製パン、製菓などのトレーニングや、マーケティング・商品開発に関するワークショップを実施してきました。また、環境保全活動として、養蜂の蜜源となる樹木やハーブ苗の配布、植林ワークショップ、農業講習会などを実施し、地域の緑化も推進しています。
村人の力で建てた一石三鳥の活動センター
2000年から続けられていたアル・ジャワースレの活動ですが、女性役員の家の一部を使用して行っていたため規模が小さく、また設備も全く整っていないので活動が限られていました。彼女たちには、仕事に集中できる活動の拠点と設備が必要でした。
建築時には、地域で職を持っていない若者が将来仕事を探す時に有利になるように、地元の失業中の若者を雇用し、実際の建設作業を通して伝統建築の技術を学んでもらいました。
建築専門雑誌「新建築」の2010年3月号にも、この活動センターが紹介されました。
どんなことに取り組んでいるのでしょう?
では、NICCOが支援する、アル・ジャワースレの取り組みを写真でご紹介します。
養蜂
海抜マイナス400メートルにある南シューナ郡では
冬でも暖かく蜂蜜が採れる期間が長いので、まさにこの場所に適した仕事です。


伝統刺繍小物、アクセサリー制作


食品加工・製パン


ビジネストレーニング(商品開発コース)
アル・ジャワースレの女性たちによる伝統工芸品や食品の生産活動を、
確実に収入につなげるため、マーケティング支援の一環として、
ビジネストレーニングを実施しました。


ビジネストレーニング(英語教育)
ビジネストレーニング及びキャパシティビルディングとして、
受講者のレベルに合わせた英語のクラスを開講しています。

マーケティング活動
マーケティング活動として、南シューナ地域内外で開催される展示会や
イベントに積極的に参加しています。

多くの方がアル・ジャワースレの展示ブースを訪れたり、商品を手に取ったりと、
活動に関心を示すなど、展示ブースに立ったアル・ジャワースレ会員は、
自分たちの商品に対する市場の反応を直に知ることができ、今後に繋がる良い機会になっています。
植林による蜜源の確保と、地域の緑化
木をたくさん植えれば、蜂蜜の材料が増えます。
さらには蜂が受粉を助けることで、緑が増え、砂漠化を防ぐこともできるかもしれません。
そこで、養蜂事業の拡大に合わせた蜜源の確保と、地域の緑化を目指し、
国立農業研究普及センターから、パーマカルチャー(環境保全型節水農法)の専門家を招き、
植林/パーマカルチャー講習会を実施しました。


これらの仕事を続けていく事で、彼女たちが苦労をバネにし、
自分達の力を思う存分発揮して、自力で生活していける日がくる時をNICCOは心から願っています。
彼女たちの成功は、地域で暮らしている、仕事がしたいのにチャンスがない、
そんな女性たちへの大きな大きなエールになるのではないでしょうか。