活かす場のない能力

支援対象となる「アルジャワースレ」の女性たちは、2000年から自分達の意思で経済的に自立できるように収入を得る方法を探してきました。有精卵や手工芸品の制作、販売などの実績を残し、これからは養蜂やお惣菜の販売をしたいと張り切っており、彼女たちのやる気はとどまるところを知りません。
NICCOは7年にわたり、彼女たちの活動を側面的に支援してきたので、彼女たちの自立をしたい、これからの活動を発展させていきたいという思いに逆に勇気づけられてきました。
将来、ヨルダンがもっと豊かな国になるように、地方の女性たちのネットワーキングとその活動の手助けをすることはとても大切なことです。
なぜなら、女性の社会進出は地方の活性化に繋がる「キー」だからです。
また、ヨルダン政府の目標ともぴったり合うので、活動への支援も受けやすく、タイミングもばっちりです。

一石三鳥センター

アルジャワースレの活動は、女性役員の家の一部を使用して行っているため規模が小さく、また設備も全く整っていないので活動が限られています。彼女たちには、仕事に集中できる活動の拠点と設備が必要なのです。
そこで、NICCOは彼女たちの仕事場となる建物の建設を決めました。それもただの建物ではありません。日本人の建築家がヨルダン人の建築家と協力し、石でできたヨルダンの伝統的な建築と日本の土嚢建築を合体させて、新しいのに懐かしい、さらに環境に優しい活動センターを建てる予定です。
すごいのは建築スタイルだけではなく、仕事のない地元の若者の役にも立ってしまうのです。活動センターの建設現場で地元の失業中の若者を雇用し、実際の建設作業を通して伝統建築の技術を学んでもらうのです。
そうすることで、地域で職を持っていない若者が将来仕事を探す時に有利になります。
このように、女性の自立を助け、仕事のない若者に仕事と建築技術を与え、さらに環境を守ることにも役立ってしまう、一石三鳥のものすごいセンターを建てるのです。
すべてがつながっている

アルジャワースレの女性たちが長い間続けられる仕事って何だろう、と考えたNICCOは、甘くて優しいサイクルを思いつきました。
まずは蜂を飼います。
海抜マイナス400メートルにある南シューナ郡では冬でも暖かく蜂蜜が採れる期間が長いので、まさにこの場所でやるのにぴったりの仕事なんです。
木も植えます。
木をたくさん植えれば、蜂蜜の材料が増えます。さらには蜂が受粉を助けることで、緑が増え、砂漠化を防ぐこともできるかもしれません。まさに、甘くて環境に優しい画期的なサイクルですね。
この仕事を続けていく事で、彼女たちが苦労をバネにし、自分達の力を思う存分発揮して、自力で生活していける日がくる時をNICCOは心から願っています。
彼女たちの成功は、地域で暮らしている、仕事がしたいのにチャンスがない、そんな女性たちへの大きな大きなエールになるのではないでしょうか。