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ヨルダン
活動日記
【2006年6月4日〜2006年6月10日】
インターン 片岡 稚
(6月10日現在ヨルダンでは、インターンの吉村、片岡の 2名が活動しています。)
○6月4日(日)
AM:スタッフミーティング、PM:片岡居住ビザ手続き、農業省にて事務
ミーティングにて、今月の予定を確認。今月も、出張者受入れ、圃場モニタリング、養蜂モニタリング、そして南シューナのモニタリングとかなり盛り沢山だ。また、技官のディアナが個人的な事情で今日から2週間休みを取ることになった。ほとんどフィールドに出ているこの時期に、技官が一人しかいないのはかなりきついが、ディアナが帰ってくる6月半ばまでなんとか踏ん張るしかない。
それにしても、ビザの手続きがまだできていなかった…。先週、6月4日の日曜日に来るように言われたにも関わらず、また2日延長された。A4用紙1枚の書類を作って押印するのに、何日かかるのだろう。
○6月5日(月)
AM:印刷会社訪問、PM:農業省にて事務
○6月6日(火)
AM/PM:B-1圃場モニタリング(マジダ、ムーサ)、養蜂モニタリング(ムハンマド技官、片岡)
ここ1週間ほど、アンマン市内は40度前後の暑さ。この天気のせいもあり、体の大きな農業省技官ムーサは朝からご機嫌斜めだ。突然、「モニタリングには行かない」と言い出し、急いでいる皆を困らせている。今日は、養蜂・オリーブ圃場のモニタリングを同時進行しなければならないため、「暑い、暑い」と言っている暇はない。アンマンより北に位置し、標高の高いジェラシュ県ブルマ。気持ちいい風が吹いているに違いないと思ったが、吹いていたのは熱風だった。5軒の農家を半日かけて回る。6月は採蜜の時期であるため、2週間おきに観察しベストのタイミングを計る。今日回った5軒は、ほぼ順調、採蜜を始めるようムハンマド技官よりアドバイスを受けた。
農家に行くといつも飲み物が出てくる。今日は、砂糖入りホットミルク、砂糖のたっぷり入ったオレンジジュース、砂糖入り紅茶…。糖尿病が心配だ。
蜂蜜の出来具合に満足そうなムハンマド技官 牛も暑そう
○6月7日(水)
AM/PM:今年の9農家の有機オリーブ収穫見積もり(アブ・ラカーン技官、マジダ、ムーサ技官、吉村、片岡)
今年の有機オリーブのでき具合を見に9農家を回る。オリーブの花が終わり、小さな実が付き始めた頃であるため、正確な収穫量を予測できるのは早くとも7月に入ってからだが、明日のIOP社との交渉材料を少しでも増やすために、急遽農業省で一番経験のあるアブ・ラカーン技官に協力をお願いした。モニタリングでは1日1圃場を回るのがやっとだが、今日は9農家。かなりの暑さの中、強行ではあるが仕方がない。途中、農家でお茶や冷たい水を頂きながら、夕刻になってなんとか終了した。片岡は、途中でダウン…。情けないが、体力が持たなかった。それにしても、見積もりを昨年のものと比較すると異常に多い。アブ・ラカーン技官の見積もりの技術を疑うわけではないが、あまりにも違いすぎるのでちょっとうさん臭くも思えてくる。プログラムオフィサーのマジダが、最終的な数字にちょっと手を加えていた。とにかく、今年のオリーブの収穫量が、昨年に比べ増加するのは間違いなさそうだ。
圃場を回り収穫見積もりを行うアブ・ラカーン技官 小さなオリーブの実
○6月8日(木)
AM:農業省にて事務、PM:IOP・農家・NICCOミーティング@ブルマステーション
12時から始まる予定のミーティング。すでに1時半だが、IOP社のタドロス氏とラエッドが現れない。農家の遅れを見込んだのか…。
NICCOと農家とは先週事前ミーティングを行い、全体の理解を図っていたため、今日は代表としてアブ・アハマドが、IOP社タドロス氏と直接話を進めた。ミーティングの議題は、主に今年のオリーブの収穫時期について。加工ライン確保のためできるだけ短期間で済まそうとするIOP社と去年の経験から11月いっぱいは最低必要という農家が交渉、合意を目指す。事前ミーティングの成果か今日は横から口を挟むことはほとんどなく、皆アブ・アハマドとタドロス氏の交渉の行方を見守っていた。今まで農家と話すことはなかったタドロス氏にとっては、ブルマとジャザーゼ村の収穫時期のずれや昨年の状況を、直接農家の口から聞くことができる良い機会となったのではないだろうか。
この交渉の中で、普段物腰の柔らかいアブ・アハマドが怒りを顕わにする場面があり、NICCO側が交渉を一時中断せざるを得なかった。タドロス氏のビジネス的な姿勢に、少しも農家への配慮が感じられなかったせいだろう。有機をやめると言わんばかりに、去年から付けてきた記録を投げ出した。このような場面で、即時に状況を把握できない自分がもどかしく、アラビア語の壁がこれほど高く感じられたことはない。
1週間日本に赴き、日本の有機農業に触れ認証の研修も受けてきたラエッドに、正直かなりの期待をしていた部分があった。しかし、IOP社の工場長としてタドロス氏のもとで働き、一方で農家のことを一番理解するラエッドにとっては、このようなミーティングの場でどちらかの立場に立って話すことはできない。
農家と製造者が一緒になって、より良いオリーブオイルを作って欲しい。そして、オリーブのスペシャリストであり農家から絶対的な信頼を得ているラエッドは、今それが可能な立場にある。しかし、ビジネスとなるとそううまくは行かないのだろうか。
最終的には、多少和やかな雰囲気になったものの、この日双方が合意に達することはできなかった。
○6月9日(金)
休日。
ラエッドの農場へ2度目のお誘い。仕事上でも接点は多いが、友人としても付き合ってくれるのがとても嬉しい。それにしても、ラエッドの日本研修旅行中の興味は、もっぱら植物、それもガーデニングにあったようだ。この日、さっそく自分の農場の植木を(日本風に?)カットし、得意そうにしていた。
得意気にどんどん葉を切り落とすラエッド。
いったい日本で何を見たのだろう。
○6月10日(土)
休日。
なぜか急に呼び出され、うどん打ちを(見学)することに…。売っていないものは作る、海外生活の基本だ。うどんは意外と簡単にできた。そして、味はまぎれもなく手打ちうどん!讃岐うどんにも負けない“コシ”があった。
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