社団法人 日本国際民間協力会
ホーム情報公開協力するには書籍募集情報パーマカルチャーお問合せリンク
ホーム >イラン南東部地震緊急援助>仮設シャワー・トイレレポート
 

仮設シャワー・トイレレポート

「バム市内第10区における仮設シャワールーム・トイレ建設レポート」
NICCOは被災者に対する衛生環境改善事業として仮設シャワールーム、仮設トイレの建設を行ってきました。今回はこれらについて報告したいと思 います。


@崩れ残ったシャワールーム
シャワールームは狭い範囲で四方を壁に囲まれているせいか、崩れ残っている場所も少なくない。しかし壁面には亀裂が入り、水道管断裂したりと、使用に耐えるものは少ない。また地震の恐怖からか、もともと使っていた建物に入るのが怖いという被災者もいる。この地域には、崩れ残っていたシャワールームにNICCOがボイラーを設置し、シャワールームの前にトイレを設置した。中心緑色のビニールシートに覆われているのがトイレ。

 


ANICCOシャワールーム
手前の白い円筒形のものが湯を沸かすためのボイラー、奥の銀色の箱形のものがシャワールーム。このシャワールームはある民家の庭の端に設置した。

 

   BNICCOトイレ
道端に設置したトイレ。このトイレでは水道を引くことができなかったため、ジョウロを利用することになっている。

 

【NICCOが建設するまでの状況

震災以後、被災者はシャワーを浴びるために近くの町に住んでいる親戚の所へ行ったり、家の風呂場が崩れ残っている人はそこを使い、コンロで沸かしたお湯を使って体を洗っていました。風呂場が全く崩れてしまった人たちは近所で崩れ残っている人の家に行ったり、庭先にビニールシートやヤシの葉で囲ったスペースにお湯を持ち込んでシャワーとしていたようです。この状況の中、人々からは遠くまで行く必要がなく、気軽に入れてプライバシーも守れるシャワールームがほしいというような要望がありました。トイレに関しても、崩れ残った家のトイレを使用していたり、近所の家で崩れ残っているトイレを貸してもらったりというのがほとんどで、シャワールームと同じような要望が聞かれていました。
(写真:@)

 
 
Cシャワールームの内部
手前が脱衣所、奥がシャワールームとなっている。写真には写っていないが水と湯のハンドルがありシャワーの温度を調節できる。ここは土台を煉瓦とコンクリートで固めていたが、金属製の足で立てているものなど設置場所の状況に合わせて様々である。
 

NICCO仮設シャワールーム、仮設トイレの設置】

そこでNICCOでは、バム市内第10区というエリアにおいて、お湯を沸かすためのボイラーと仮設のシャワールーム(写真:A)、仮設トイレ (写真 :B)の設置を行いました。設置に関しては、ボイラーが震災を免れて残っている場所にはシャワールームのみを設置することや、シャワー ルームと して使える建物が残っている場合にはボイラーを設置して配管を行うなど、設置場所の状況に応じて設置方法を変えています。(写真:D)

仮設トイレに関してはセプティックタンクという排水用の穴を掘りそこへ下水を溜めるという方法で設置を行いました。設置場所の選択はMOH (Ministry Of Health:イラン保健省)というイラン政府機関との協力のもとに行い、被災者のテントが集まっているところや、その近くの民家の 庭先など被災者の利用し やすい場所を選択しました。

 

 

 

 

【NICCO仮設シャワールーム、仮設トイレとはどんなもの?】

●仮設シャワールーム

シャワールームは基本的にボイラーとキャビンで構成されます。丸い円筒形のものがボイラーで、これはキャビンのすぐ側に設置し、キャビンとの 間をパイプで繋いでいます。箱型のものがシャワールームのキャビンです。キャビン自体は金属製で、中は(写真:C)のようになっており手 前が脱衣場 所、奥がシャワールームとなっています。設置初期の頃のものには、手前のスペースもシャワールームとなっているものがありましたが、被災者か らの脱衣所がほしいという要望で片方を脱衣所とすることにしました。水は上水道から引いており、ボイラーをつければいつでも利用することがで きます。


●仮設トイレ

仮設トイレはシャワールームと同じキャビンの中に便器を設置し、水道が引いてこれる所には蛇口を設置しました。イスラム文化圏ではトイレット ペーパーではなく水の利用が主であり、こちらではトイレに水道蛇口が必須と言えます。水道が引けない場合にはジョウロを使用しているようです。

 
   

  D崩れ残った建物に設置したシャワールーム
地震前にこの建物で使っていたボイラーは使用できない状態だったのでNICCOが新しくボイラーを設置 し、シャワールームは崩れ残っていたため表のドアのみを設置した。

 
 
E調査中に集まってきた子供達
彼らもNICCOのシャワールーム・トイレ        を使っている被災者の一人だ。
 
   

Fお礼を述べてくれたおじさん
「日本の皆さんにありがとうと伝え           てください」とおっしゃってくれました。          胸に手を当てているのはイランで感謝        や礼儀を表すときの仕草です。
 
 
 
【NICCOが建設した後の状況】

 

  シャワールームやトイレ設置後に調査に訪れると、「ありがとう、非常に満足してます。」や「これまで3ヶ月シャワーに入れなかったがこれで入れるようになった、とても感謝してます。」などの感謝の言葉を多くかけられます。(写真:C)のおじさんには「非常に助かっています、ほんとうにあ りがとう。日本の皆さんに心から感謝していますと伝えてください。」との言葉を頂きました。写真でおじさんが胸に手を当てているのはイランで感謝の意を表すときの仕草です。この場を借りて日本の皆さんに彼の感謝の意をお伝えしたいと思います。(写真:E、F)

 

 

 

 

                     報告:スタッフ 桑野 孝人


 
アフガニスタン事業ヨルダン事業ベトナム事業ラオス事業
ホーム決算情報協力するには書籍募集情報パーマカルチャーお問合せリンク
Copyright(c) Nippon International Cooperation for Community Development, all rights reserved.
アクセス解析CGI