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イラン・アフガニスタン活動日記
インターン 萩原 宏子
【5.ハザラの人たち】
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気がつけばもう10月。時間がたつ早さにびっくりしています。
私はいつも徒然なるままに、このレポートを書いています。
ふざけた内容もたまにはありますが、もしこのレポートを読む時間があれば、読んでください。友人に、「伝える」と約束したので。
ここゴルシャール地区は、ご存知の通り、アフガン難民が多く住む地区。
そのほとんどが、ハザラの人たちです(おそらくほぼ全員)。
アフガニスタンにはハザラの人たち以外にもたくさんの民族が住んでいるそうです。
パシュトゥン、タジク、トルクメン、ウズベク、そしてハザラ…。
他にも多くの少数民族がいるといいます。
中でも、パシュトゥンの人たちがアフガニスタンのマジョリティ。
(そもそもアフガニスタンという国のまとまりをつくったのはパシュトゥンの人たちだそうです)
ハザラの人たちは、アフガニスタンでは少数派。
また、他の多くの民族がイスラム教スンニ派を信仰しているのに対し、ハザラの人たちはシーア派を信仰しています。
ここイランのアフガン難民の人たちには、迫害を恐れて逃れてきた人がたくさんいます。
友人宅でご飯をごちそうになっていたとき、同席していた友人が言いました。
「他の民族はそれぞれ大国の後ろ盾がある。彼らが同じアーリア系だからだ。でも、ハザラにはサポートしてくれるところが無い。」
「ハザラと日本人はルーツが同じ。日本にもっとハザラの人をサポートしてほしい。」
私は民族のルーツが同じだから協力すべき、という意見には賛同しません。(そもそもハザラの人たちは日本人に似ている人が多くいますが、歴史的にどうつながりがあるのかよく知りません)
それはそれで、一つのレイシズムだと思うからです。
また、日本がハザラの人をサポートする、というのは、私には想像できません。
なぜなら日本ではハザラの人のこと、イランに住むアフガン難民のことを知っている人がほとんどいない、と言っていいと思うからです。
そして、日本は世界で最も難民に対して閉鎖的な国の一つです。
正直に、
「民族が同じ、似ているという理由は賛同できない。」
「残念ながら日本にはハザラの人やイランのアフガン難民のことを知っている人はほとんどいないと思う。」
と話しました。
しかし、日本人であれ、何人であれ、イランで抑圧の下に生きなければならない人たちのことを知ることは、大切なことだと思います。
「知ること」は武器でもあります。メディアが世の中に大きな力を及ぼすゆえんです
(良くも悪くも)。
「知ること」で、監視することができます。
私は、「日本の人はイランのアフガン難民のことをあまり知らない。実際に役に立つかどうかわからないけれど、なるべく多くの人に伝えたい」
といい、NICCOの人や、大学の友人知人に話す、と言いました。
彼らには、自分たちを守ってくれる国家がありません。
移動する自由がありません。働く自由がありません。
見守ってくれるメディアもありません。
苦境にあるとき、誰かが「自分の苦しみを知ってくれていること」は大きな心理的支えになります。
そして「知ること」は、すなわち世論形成の第一歩ですから、時に実際的な状況を変える力にもなります。
私が、「伝えたい」と言ったとき、彼らは「ぜひ伝えてくれ」と真剣に言っていました。
私がここで少し駄文を書いても、彼らにとって状況が好転するとは思いません。
しかし、それでも無駄ではないと思います。
※なお、ここにて掲載した情報(アフガンの民族構成や歴史の箇所)は、私の薄弱な知識と薄っぺらい新書本、つたない英語でアフガンの人たちと会話した際に得た情報ですので、ほんとに詳しいことを知りたい人はご自身で調べることをお勧めします。

マシャッドの町並み
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