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イラン・アフガニスタン活動日記
インターン 萩原 宏子
【
3.彼女たちの「夢」】
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NICCOスクール外観 「アフガニスタンへ帰還して就職したい」 そんな人々のために、この学校はあります。
9月8日(土)のこと。アフガン人の仲良くなった女の子2人と一緒にピクニックに出かけました。
ピクニックといっても、公園で一緒に朝ごはんを食べておしゃべりするだけなのですが、なかなか楽しいものです。
そのとき将来何になりたいかということについて聞きました。
すると2人とも口をそろえてこう応えました。
「英語力を伸ばして翻訳家(Translator)になりたい。そしてアフガニスタンに帰りたい」
イランにおけるNICCOのプロジェクトの目的は、「アフガン難民の帰還支援」です。
その目的を果たす方法として、NICCOはITスキル・英語力向上を目指す職業訓練校を開校しています。
「アフガニスタンに帰っても職がない」という状態だと→帰りたくても帰りにくくなる→まずは手に職を、との考えからです。
しかし実際のところ、必ずしも全てのアフガン難民が「アフガニスタンに帰りたい」と考えているわけではありません。
イランでいい職を得たい、アメリカ・カナダやヨーロッパ、日本に行きたい・・・。
このような第3国へ行きたいという声をよく聞きます。
中には政治的な事情から、アフガニスタンに帰ることができないという人もいます。
もちろん「アフガニスタンに帰りたい」という人もいますが、最近はこのような人に会う機会はあまりありませんでした。
そんな折に、彼女たちが「英語力を伸ばして翻訳家(Translator)になりたい、そしてアフガニスタンに帰るんだ」と笑顔で言いました。
「アフガニスタンで翻訳家(Translator)として働くことがあなたの夢なんだね」私が鸚鵡返しに言うと、「夢? 実現不可能なことだと思ってるの?」と切り返されました。
彼女たちにとって「夢」というのは「実現不可能な夢」として捉えるべきものだったようです。
慌てて、「日本では将来何になりたいかについて話すとき、「将来の夢」って表現するんだよ」と弁解しましたが、彼女たちの力強さに圧倒されるのは気持ちのいいものでした。
うれしい、というのとは少し違いますが、なんだかすがすがしい気持ちになりました。
「アフガン人はアフガニスタンに帰るべき」「イランはイラン人のための国」「日本は日本人の国」といった狭量なナショナリズムには陥りたくはないですし、全ての人がどの国にあっても平和に生きていくことができるのが理想だとは思います。
しかし、「自分の故郷に国に帰るんだ」と話す彼女たちは素敵だなあと思いました。
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