| 報告対象期間:2008年3月9日(日)〜2008年3月15日(土)
1.対象期間中の活動状況
(1)成果
<心理社会的ケアワークショップ(第14−16回/全18回)>
(ドラマセッション第6−8回実施)
月末の舞台公演に備え、各グループが台本読み・立ち稽古を実施。グループAは、前回の舞台発表においても好評を得た社会開発省勤務で青少年の非行問題等に取り組むヤフヤ氏が演出を担当している。台本はNICCOスタッフのディマスが作成した案を基に、ヤフヤ氏の助言を取り入れたもので、ヨルダン在住の避難民家庭の女児と周りの人々との心理的な軋轢と調和に至るまでの過程を描いたものである。
Bグループは、自然環境問題の重要性を問う内容で、女児が夢の中で蝶に導かれながら、「木・川・花・草」に出会い、人間に痛めつけられてきた「自然」の嘆きを聞いて、環境を大切に守る事に思いを馳せるようになるまでが盛り込まれている。子供にとって、大自然の構成物を研究することは、心理的な成長過程においても非常に重要であり、草木がほとんど見られないザルカの地において大切なテーマであると言える。
Cグループは、嫁姑の確執問題から因果応報、人間の資質を問うところまで、道徳的な要素を大きく盛り込んでいる。子供達は自然かつ巧みに演じている。ほぼ全員が明朗に大きな声で台詞を語ることができ、彼らの演劇に対する大きな熱意を感じられる一方、画一的な学校教育によって「大声でどなるほどに発言する」事をしばしば求められているのではないかと懸念するような傾向がある。
(2)課題・問題点と対処状況
スタッフが笑いかけると笑顔で応じるが、普段は険しい表情の子供が各グループの2割程度見られる。また、赤ちゃんの人形を殴打したり、放り投げる子供がしばしば見られたり、セッション中に子供同士の小競合いが起きる事もあり、日常的に暴力にさらされている状況が垣間見られる。泣き出す子供の対応にもファシリテーターは徐々に慣れてきており、子供の気持ちが安定するまで辛抱強く相手をしている。
2. 事業実施をめぐる環境の変化
(1)政治・社会状況の変化
特になし。
(2)環境変化による事業への影響
特になし。
(3)広報
特になし。
(4)その他
UNHCR事業においては、言語的表現に頼らず、身体的表現を可能な限り重視したドラマの作成に取り組んでいる。学校における教師と生徒の関係を体現した寸劇や、結婚式をテーマにした即興喜劇等を各グループ自然に演じた。グループ内にはJPF事業の第1フェーズの卒業生と演劇初心者が混在しているが、既存の米国映画やアクション映画に頼るのではなく、子供達の発案に基づいた内容のエチュードを自ら創造しており、総じて非常に高い協調性と創造性が見られる。レッスン開始以来1ヶ月以上経過し、参加者間の信頼関係も構築された上で、ドラマレッスンのステップを適切にたどっており内容豊かなドラマ作成が可能となっている。
ドラマセッション第6−8回の様子
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