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B期間:2007年12月2日(日)〜12月8日(土)
【心理社会的ケア】
・第5回心理社会的ケアワークショップ、クレイモデルセッション第2回目実施
クレイモデルセッションの第2回目では、「戦争と平和のイメージ」を元に作成。戦車、怪我人等、「戦争」のイメージを強く訴えるものが多かった。戦争についての実体験がない子どもたちは、映像で見た戦争のイメージを投影したが、イスラエル人に対する復讐等、民族間の敵愾心を赤裸々に描く子どもも複数、見られた。イラクに住んでいたパレスチナ人の一人は、骸骨と流血している人体を生々しく描いた。イラク人児童の中には、イラクの国旗を形どるものもいた。
・第6回心理社会的ケアワークショップ、ドラマセッション第1回目実施
ドラマセッションの初歩として、喜怒哀楽の表情、一言だけの言葉を使った表現、身体を使ったジェスチャー・ゲームに取り組んだ。多くの子どもが臆することなく、身体全体を使って大きく表現した。ジェスチャー・ゲームでは、アイロンがけ等を細部にいたるまで表現できる心理段階に達している子どもも一部見ら
れたが、大半の子どもが「走る」「泣く」等を大まかな動作として表現する段階であった。
さらに、舞台演出家・俳優として多くの経歴を有する社会開発省担当者のヤフヤ氏を招き、舞台で演じるために必要な要素について学習した。ヤフヤ氏の指導の下、各自が「ある一人の男」の表現に取り組んだ。さらに、舞台で躍動する身体表現として、全員で一つの彫刻的な体形を作ることに挑戦。例えば、一人の少女が青空を指差し、動きを固定する。次の子どもがその少女に向かって指差し、動作を固定する。つまり、次々と前の子どもに関連した動作を行っていくことで、「連動した一個の形態」を形づくるという過程を通じて、演じる上での他者との相関関係について確認した。
・第7回心理社会的ケアワークショップ、スポーツセッション実施
ザルカ市内のサッカー場にて、サッカー大会を実施。全クラスの子どもに加え、当日のみの参加者も加えたため、90名が集合。男女に分かれて大いにサッカーを楽しんだ。ほとんどの子どもが躍動的で、仲間同士、協力しあってプレイする姿がよく見られた。
【食糧供与】
社会開発省より受領した供与先リスト100世帯分のうち、イラク避難民家庭の全50世帯に対する調査を引き続き実施。身体障害者を抱える家族や寡婦の暮らしは困窮しているが、既に他の国際NGOから食糧配給を受けている世帯が多い。引き続き、ヨルダン家庭の調査を行い、15日の食糧配給に備えた準備を全て完了させる。

サッカーに熱中する子ども達。元気いっぱい! |

スポーツ大会に参加した子ども達大集合!
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C期間:2007年12月9日(日)〜12月15日(土)
【心理社会的ケア】
・第8回心理社会的ケアワークショップ、音楽・ダンスセッション実施
心理社会的ケアワークショップに欠かせない「情緒」ツールとして音楽セッションを実施し、様々な音楽のテンポや音の強弱、音色の違い等を、各種楽器を使いながら学んだ。共に手を鳴らしながらテンポを合わせながら、「大きな歌」等の歌声を組み合わせることで、アラブ音楽だけではなく、世界の音楽リズムに対する心を深め、協調性を培っていくセッションとした。
ダンスセッションでは、ヨルダン・ナショナルカンパニーのプロダンサーで来日経験を有するファシリテーターによる伝統舞踏ダブケや簡単なステップのレッスンが行われ、リズム感と躍動する身体表現について学んだ。12月11日(火)にはダンスセッションとして、ヨルダン・ナショナルカンパニーのプロダンサーによる伝統舞踏の披露や身体表現の指導が行われた後、社会開発省にて非行青年の更生等に従事しつつ、舞台演出家としても活躍するヤフヤ氏を招聘してドラマセッションを行った。子どもらは大勢の観客を前に臆することなく即興エチュードに取り組んだ。その後、子どもや父兄に対する質疑応答が行われた。「学校は好きか」という質問に対しては、「好き」と回答したものが半分程度で、「嫌い」と答えたものは理由として体罰や叱り方等を挙げた。「将来なりたいものは何か?」については、「役者」「ダンサー」が最も多く、「尊敬する人は誰か?」については、「両親」が最も多く挙げられた。
・第9回心理社会的ケアワークショップ、ドラマセッション第2回目実施
アイスブレーキングで身体をほぐした後、2グループに分かれてエチュード作りに取り組んだ。子どもらが選んだテーマは、共通してアクションと犯罪に限られており、ストーリーも勧善懲悪一辺倒であった。そこで、ファシリテーターの提案により、日常会話で想起される何気ない感情に焦点をあてた即興エチュードに取り組んだところ、より自然で生きた演劇表現を見せる子どもが多数見られた。ほとんどの子どもが、かなり積極的に発表への意欲を見せ、全員の前でも臆することなく演じてみせた。ごく一部の女生徒は、最初は演じることに若干の心理的抵抗を覚え、集団から離れて傍観していたが、一度演じる側に立った後は、抵抗感を払拭することができ、チームで協力しあいながら演じることに非常に意欲的であった。喜怒哀楽を使った即興エチュードの発表では、単一の「笑う」「怒る」といった感情表現だけでなく、「笑いながらも泣けてくる」といった情感についても巧みに表現する児童が見られた。
【食糧供与】
12月15日(土)午前9時より午後4時まで、社会開発省ザルカ事務所指定の食糧配給場所にて、イラク避難民50世帯、ヨルダン人貧困層50世帯に対する食糧配給が行われた。社会開発省および警察の協力の下、混乱もなく午前中にほぼ配布が終了した。引取りに来ることが不可能であった3世帯に対して、16日(日)に食糧調達を行い、100%配布が終了した。イラク人家庭の中には、食糧だけでなく現金の配布がないことに不満を訴えるものも若干見られた。社会開発省からの支援のみに頼って生活する極貧のヨルダン人層に比べると、複数の国際NGOから支援を受けているイラク人避難民の生活レベルは比較的良好といえる側面もあるが、イラクでの暮らしに比べて大きく低下したことに不満を抱いている者は多く、そのような状況に対するイラク人とヨルダン人の心情は複雑といえる。今回の配布リストの対象外であったことに抗議するイラク人世帯も複数みられたが、全て他の国際NGOから支援を既に受けている世帯であった。今後は、次回1月の食糧配布に向けて、さらにヨルダン人とイラク避難民の調査を行い、最適な裨益者の選定に努める。
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ドラマセッションに熱心に取り組む子どもたち
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食糧配給の様子
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