@期間: 2007年2月5日(月)から2月11日(日)
【第一プログラム】小学5年生を対象としたワークショップ
先週で第一プログラムの第一フェーズが終了したので、今週は来週から新たに始まる第二フェーズに備える準備週間とした。ワークショップが休みの間もファシリテーターたちは、第一フェーズの反省会および第二フェーズに向けての打合せを行った。第二フェーズに向けての準備として、小学校訪問予定の確認および担当ファシリテーター決定、ワークショップで行う活動のアイディア共有、各校で挙がった問題点の共有・解決策の提案などを行った。来週2月13日(火)から第一回ワークショップ(事前心理テスト)を7校を対象に開始の予定。
【第二プログラム】コミュニティ対象の演劇を通じたワークショップ
各村の演劇グループ、各村からの選抜チームとも本番に向けた練習を重ねている。各村の演劇グループは村での公演を行うが、通常の公演以外にも小学生向けの公演も特別に行うので、そのための練習も開始されてきた。選抜チームでは第二回目の練習を行い、加えて主要役者のみの集中練習も行われている。現在、衣装や舞台装置の見積もりを業者に依頼中である。
A期間: 2007年2月12日(月)から2月18日(日)
【第一プログラム】小学5年生を対象としたワークショップ
2月13日(火)より第二フェーズが7つの小学校を対象(事業実施場所は6カ所)に開始された。13日(火)、14日(水)は第一回ワークショップとして事前心理テストを行った。最初にファシリテーター、子ども達ともに自己紹介や緊張を解きほぐすためのゲームなどを行い、その後テストを行った。
15日(木)〜17日(土)は第二回ワークショップを各校で行い、「地震とわたし」というテーマで描画を行った。最初にファシリテーターたちが主導をとり子どもたちの地震に関する体験や思いなどを聞き出し、その後描画を行った。自分が住んでいる家や学校にヒビが入った様子を描く子ども達が多かったが、中には地震で家族を失い、皆がその親族の周りで泣き悲しんでいる様子を描いた子どもや、地震当日は暗くどんよりとした天気だったことが印象に残っている子ども達も多く、黒く空を塗りつぶす子どもたちも見られた。半年以上経った今も子ども達は鮮明に当時の様子を覚えていることがうかがえる。
まだ1週間目が終わったばかりなので子ども達に若干緊張感が見られるが、毎回開始時間の1時間以上前から会場に子ども達が集まり始めており、このワークショップをとても楽しみにしている様子がうかがえる。
【第二プログラム】コミュニティ対象の演劇を通じたワークショップ
各村、選抜チームとも熱心に練習が行われているが特にマングーナン村は2月24日(土)に本番(公演日)を控えているので細部にわたり演技指導・確認が行われている。
練習はだいたい夜の8時、9時頃から開始され、11時、12時まで続くがそれでも参加者たちは熱心に練習を続けており、地域文化の復興にも役立っているとの評価も受けている。このような遅い時間の練習に小学生の子ども達が参加するのは大変なので、子ども達は別途日曜日や早い時間に指導を受けている。
課題・問題点と対処状況
第一プログラム実施対象校のプレングック小学校では当会ワークショップ開催と同じ時間帯に地元地域で宗教的活動が行われていることが判明した。現在その宗教的行事を別の日に変更してもらう等対応策を検討中。
B期間: 2007年2月19日(月)から2月25日(日)
【第一プログラム】小学5年生を対象としたワークショップ
第二回の描画時と同様にファシリテーターたちが主導をとり、子どもたちの地震に関する体験や思いなどを聞き出し、その後粘土工作を行った。第三回では「地震後の未来の村、希望」のテーマに沿って、それぞれの夢や地震で壊れた家や学校を描く子どもが多く見られた。第四回では再び地震発生時に立ち返り、粘土を用いた3次元の創作を行った。創作活動は一人一つの机で行うことを前提とし、自身の創作活動に集中できる環境を用意した。家族や近隣住民の負傷した当時の様子や、家に倒れ掛かった木など当時の様子を表現する子どもが多く見られた。創作後にはファシリテーターによるそれぞれの作品に関する質問が実施され、熱心に当時の様子語る姿も見られた。
【第二プログラム】コミュニティ対象の演劇を通じたワークショップ
各村、選抜チームとも熱心に練習が行われていた。またマングーナン村は2月24日(土)、25日(日)にそれぞれ全住民向けと子ども向けの公演を行った。24日の公演には700人以上、25日には豪雨にもかかわらず150人以上の観客が詰めかけ、村人が村人のために創った地震に関する劇を観劇した。観劇後には当時の感情や思い出を振り返る機会を用意し、黙祷にも似た落ち着いた環境の中それぞれ過去と向き合った。
課題・問題点と対処状況
現在インドネシアは雨季にあたり、コミュニティ対象の演劇を通じたワークショップでの公演の際、雨が降る可能性が高い。2月25日のマングーナン村での公演では、雨のため開始を1時間半ほど遅らせた。開始時間を遅らせる、別日程を用意しておくことを今後の検討課題とする。会場設営への工夫についても現在検討中である。
C期間: 2007年2月26日(月)から3月4日(日)
【第一プログラム】小学5年生を対象としたワークショップ第5回ワークショップ
では、「わたしの未来の村」をテーマに粘土を使った創作を行った。再び地震で倒壊することのないように、分厚い壁や丈夫な屋根の家を作る子どもたちが多く見られた。再建された小学校を粘土で表現した作品も多く、サッカー場やプール施設も整った夢溢れる未来の村の秀作が次々と生まれた。
続いて第6回ワークショップの音楽セッションでは、児童たちが持参した手作りの楽器を使って自由に演奏してもらった後、ファシリテーターの助言を仰ぎながら、パートごとに練習した。ファシリテーターによるギターとドラム演奏もあわさり、最終的に豊かな調和が完成した。子どもたちは、最初は自己の内部を表現し、最後は他者と強調しながら演奏する楽しさを味わったといえる。
この自己表現と他者との協調精神は、今後のドラマセッションにおいても、非常に重要な意味を持つことになる。
【第二プログラム】コミュニティ対象の演劇を通じたワークショップ
各村ごとの練習は着実に進んでおり、最低週一回の練習を基本としているが、ほとんどの村が週3回以上稽古している。
伝統的な演劇様式としてカトプラックが用いられており、各村でガムラン演奏と表現方法に大きな特徴がある。
マングーナン村のビレッジセンターで開催された野外公演では、2月24日(土)に850人以上を動員(公演後の集計結果に基づく)し、会場は熱気で包まれた。公演模様は、ジョグジャテレビによって2月25日(日)に放映された。舞台には役者24人、楽器演奏者17人の計41人が出演、地震をテーマにした勧善懲悪のストーリーには、コメディ的な要素が多く、ラブストーリーも若干加わった多彩な展開に、観客は真剣に見入った。公演後は、心理社会的ケア担当の久保田から、つらい地震の体験の先には必ず希望と復興があるとのメッセージが伝えられた。続いて村長より村人に向けて、共に復興を目指していこうとの励ましがあり、最後に黙祷を行って、観客全体で震災体験を振り返った。2月25日(日)の子ども向けの公演では、150人あまりの子どもたちを動員、悪い村長が改心していくストーリーに熱心に見入った。
続いてテムウ村では、10日(土)、11日(日)に公演を予定しているため、さらに熱心に稽古が進められており、4日(日)の段階でかなり仕上がった状態になっている。テムウ村では、ガムラン演奏が全て子どもたちだけで行われているのが特徴で、子どもたちの創造性を十分に生かした舞台構成と完成度が早くも評判を呼んでいる。舞台経験豊かな心理社会的ケア担当の久保田も、舞台に15分程出演予定となっている。選抜チームの練習も着々と進んでおり、人気脚本家のブンダン氏が作成した「Lindhu(ジャワ語で地震の意味)」に添って、役者32人、楽器演奏者17人、ダンサー10人の大集団が、初回公演となる17日(土)に向けて日夜練習に励んでいる。400年前の王朝で発生した大地震を元に織り成される人間関係を、巧みに赤裸々に描きつつ、地震後の復興を目指す内容となっている。3月1日(木)に、担当の久保田とブンダン氏が稽古指導を行った際には、ガムラン演奏を併せたリハーサルを行い、公演に向けて再調整を行った。17日(土)は都市部により近いバンバンリブロにあるタマン劇場にて上演予定となっており、広報戦略を積極的に進めることで、今後の都市部公演の成功へとつなげていく。
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