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  ジャワ島地震緊急医療支援レポート

                               【2006年8月20日(日)〜8月27日( 日)

                                                             ** 報告者:久保田 智之 **
     
                 (8月27日現在、インドネシアではスタッフ3名が活動しています。)          
 
 
 


心理的社会ケアスタッフレポート5
 


○8月20日「ドラマワークショップ(大人向け)」
番外セッション
CSP本部
参加者:ファシリテーター全11名+ハディさん、久保田

 以前よりドラマに関して不安をこぼしていたCSPのファシリテーターたち。ドラマ初体験の彼らにとって、それは当然のことではあるが・・「どうやってやったらいいのか?」「ほんとうに上手くいくのか?」「そもそもそれは面白いのか?」・・などなど。
 そんな彼らの不安を払拭するべく、この日は休日返上で指導者向けのドラマワークショップを開催した。
 その内容は子どもに向けて行うものとほぼ同内容のイントロダクション。発声、表現の練習からエチュード(即興劇)まで、ドラマを作る段階から人前で演じるという演劇の全プロセスを短時間で体験できる2時間コース。
 慣れないものへの抵抗感は多少見られたものの、陽気な性格にマッチしたのか、エチュードではノリノリ、舞台という空間を思う存分に楽しんでおりました。
 大切なことは「楽しく演じること」そして「生き生きとできること」。日常生活とは違う「舞台」という空間の中で、その楽しさを体感できた彼ら。その楽しさを知っていれば本番はもう大丈夫。これが楽しいものだと思っていれば、それは自然と伝わるものだから。彼らにとってはもちろん、まだまだ先の見えない不安があるでしょうが、私的には舞台を存分に楽しめた彼らに確かな期待を持てた有意義な休日となりました。

  
左:会場は教会でもあるCSPの事務所
中央:楽しむだけでなく、舞台の基本も同時に学ぶ。
右:最後はタイヤなんかも飛び出して・・

○8月21日「例えば、ゴーシュと仲間たち・・」
6thセッション:音楽
スコラメ小学校、カニゴロ小学校
ファシリテーター:ココ、ディマス、オクティ、ウニ、ニタ
スタッフ:久保田、ハディ

 ミュージックセッション。ファシリテーターが本当に楽しみにしていたセッションである。しかし、予想通り・・と言うか、それ以上に子どもたちは大興奮。2グループで交互に行った演奏会も、収集がつかなくなりかける場面もしばしば。
 少々雑多な雰囲気で進んだセッションであったが、みんなでの一斉に行った大合奏の迫力は相当なもの。普段は無邪気にしている子どもたちも、崩れた家の並ぶ村の生活に、何かしらの感情を抱えているわけで、その感情が一気に爆発したかのようなお祭り騒ぎ。こうなったらもういけるところまでいってしまえと中央で踊り始めると、一人、また一人と踊りだす子どももいて・・。例えばゴーシュの家のように、自然と輪が広がっていったのでありました。

  
用意した道具と崩れた学校の廃材を使っての演奏会。最後はみんなで大合奏&大合唱(+小躍り)

○8月22日「崩れた校舎に寄り添って」
6thセッション:音楽
ジャティムリョ小学校、タンジュン小学校
スタッフ:久保田、ハディ
ファシリテーター:ニタ、デンディ、リサ、ジャスティン

 叩くことによりストレスは発散されるのか、自分の拾ってきた楽器を一心不乱に叩く姿はリズムに乗っているようにも、何かを忘れ去ろうとしているようにも見える。崩れた校舎の瓦礫の横で、一向にそろわないリズムを奏で続ける子どもたち。しかし、その光景にまったく違和感は感じられず、とても自然なものにも感じられた。

  
タンジュンもジャティムリョも、まだまだ校内に瓦礫の山が残る。

○8月23日「音楽。」
6thセッション:音楽
テロン第一小学校、タンキル小学校
スタッフ:ハディ
ファシリテーター:ニタ、リサ、ダニエル、ユスリ、ディマス

 今日、明日と久保田はセッションに参加できず、ハディさんに全てを託し、ジャカルタへ。
移動中、2日間のミュージックセッションを振り返る。そして思ったこと。それは、音楽はそれ自体でもう十分素晴らしいものだということ。音を奏でている時間、歌を歌っている時間は、その人にとって自分と向き合う時間。そしてみんなでそれを行えば、他人を感じる時間。歌って、リズムを刻んで、ただ歌って、ただ踊って・・それだけで人は色々なことを考えられるし、表現できる。月並みな意見だけど、南の島で、みんなが一つに歌っている姿を見て、それが素晴らしいものだと改めて実感できたような・・。
ふと振り返るとあの楽しさと高揚感が蘇って・・一人、くちずさんだりするんですよね。

  
助人に来てくれたディマス。ファシリテーターのチームワークも良くなっていることを実感する、今日この頃。

○8月24日「引き続きジャカルタにて」
7thセッション:ドラマ「導入」
スコラメ小学校、カニゴロ小学校
スタッフ:ハディ
ファシリテーター:ココ、ディマス、オクティ、ウニ、ニタ

 ドラマセッションスタート。しかし、引き続き久保田はジャカルタである。
 多くの不安を抱えてはじまったこのセッション。これまで幾度と無く、ファシリテーターから質問を受け、あまりの多さにファシリテーター用のワークショップまで開くほど、不安でいっぱいだったドラマセッション。そんなセッション、それも初回とあって、こちらの不安も相当なもの。セッション終了時間。恐る恐る受話器を手に取る。そして、電話の向こうのハディさんの一言は・・・・「Great!!」。ジャカルタで一人、「勝訴」を勝ち取った瞬間であった。

  
デリンゴの山の中とは違い、ビルが聳え立つジャカルタの風景。そんな街のビックマックは粗雑な印象。


○8月25日「ジャッキー・チェンになってみる?」
7thセッション:ドラマ「導入」
ジャティムリョ小学校、タンジュン小学校
スタッフ:久保田、ハディ
ファシリテーター:ニタ、デンディ、リサ、ジャスティン

 ファシリテーター、そしてデリンゴ(ワークショップを行っている地域の名称)との再会。わずか2日間ながらも久しく会っていない印象に懐かしさを覚える。それだけこの事業が日常的に染み付いているということであろう。昨日のハディさんからの成功報告もあり、今日は思ったよりリラックスして事業へと望むことが出来た。
 この日のメニューはイントロダクション。発声練習から始まり、表情練習、ジェスチャー、エチュード(即興劇)など。とにかくドラマに慣れることを重視。開始前には「みんなの好きなドラマは?」という話から「どんなタレントが好き?」、そして「彼ら(タレント)みたいになりたいよね、」話を持っていき、彼らのやる気に火をつける。思ったより、(ファシリテーター向けの)ワークショップでやったことが浸透しているなぁ・・と、彼らのファシリテートを見て、頼もしく感じることが出来た。

  
はじめにがっちり盛り上げて・・ボルテージは最高潮。
ジャティムリョでは後半は外へでてジェスチャーゲームを行った。

○8月26日「タンキルの小さな脚本家」
7thセッション:ドラマ「導入」
テロン第一小学校、タンキル小学校
スタッフ:久保田、ハディ
ファシリテーター:ニタ、ルーシー、ダニエル、ユスリ

 本日も同じくドラマイントロダクション。この日もセッションは順調に進む。タンキルで行った日本語の発声練習は大盛況で、職員室までその大声は響いていたと後で先生方からご評価(?)いただきました。
 後半はエチュード(即興劇)。2グループに分けて、制限時間内にショートドラマを作るというものだったが、ここで一人、いい発想を持った少年を発見。TV顔負けのシナリオを考える。内容は一人のちょっとお間抜けな少年が、先生に出された宿題に答えるために家族にその答えを聞いて廻るも、お気楽な家族の面々はこれまた適当な答えしか返さず、翌日いざ先生の前で発表する段になって・・とまぁ、日本の落語のようなテイストのお話。文化は違えど基本は同じ・・・なんですね。

  
左:久保田による日本語の発声練習
中央:テロンジェスチャーゲームも大盛り上がり。
右:その後のエチュードでも真剣な表情が飛び出す。

○8月27日「笑顔の中間報告」
休日。久々にゆっくりとホテルのレストランでのんびりとコーヒーをすする。
こんな天気のいい日には、パソコンの整理をしよう。
これまで出会った素敵な表情をご覧下さい。

   

  


 

 
 

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