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  ジャワ島地震緊急医療支援レポート

                               【2006年8月16日(水)〜8月19日( 土)

                                                             ** 報告者:久保田 智之 **
     
                 (8月19日現在、インドネシアではスタッフ3名が活動しています。)          
 
 
 


心理的社会ケアスタッフレポート4
 


○8月16日(水)「曇り日に生まれた作品。」 
第4次活動:粘土工作「私にとっての地震」
対象:テロン小学校、タンキル小学校
ファシリテーター:ココ、ディマス、オクティ、ウニ、ニタ
スタッフ:久保田、ハディ

 作品について。200人近い子どもたちとセッションを続けてくると、本当に様々な作品に出会うことが出来る。
カニゴロでは、ある男の子が崩れかけの家を抱いている少女を作っていた。そして彼女の目には一粒の涙。そんな抽象的な表現が出来る子がいたりなど、子どもたちの豊かな感性にはいつも驚かされる。
写真の作品は地震翌日の風景。地震の翌日はずっと雲がでていてうす暗く、どんよりとしていて……。きっと辺りの空気も人々の表情もそんな曇り空のようだったのだろう。彼女はその当時の様子を鮮明に覚えていて、作品を通して、色々と語ってくれていた。少し泣きそうな、それでいてどこか強さを秘めた瞳で。その姿がまた、作品そのものよりも当時の状況を伝えていたような、そんな気さえもするような……。
写真の車には「NICCO」と描かれてある。配給の当時のことを覚えている子が結構いるもので、もちろん社交辞令的な気もしなくもないが、そんな気持ちもまた嬉しいものである。

  

 

○8月17日(木)「独立記念日。」
第5次活動:粘土工作「地震後に再生した村」
対象:カニゴロ小学校、スコラメ小学校
ファシリテーター:ココ、ディマス、オクティ、ウニ、ニタ
スタッフ:久保田、ハディ

 独立記念日。この日はインドネシア中で様々なセレモニーがいたるところで執り行われる。1週間ほど前から、国旗や何やら分からないような派手な色の旗が各地に立てられて、道を歩けばどこへ行っても、その日に向けての盛り上がりを感じることができる。
もちろんWSを行っているデリンゴ郡も例外ではなく、村中総出でセレモニーが行われる。その影響もあって、今日は朝一番からのセッション開始。
にも関わらず、子どもたちのテンションは異様に高い。まるで祭りの前のように浮かれた子どもたち。パワー5割増しとなった彼らに、ちょっとたじたじのファシリテーターたちでありました。

  

 
写真:この日のメニューはハンドクラフトとストローゲーム。皆で作る「新しい町」。その勢いは5割増し。

○8月18日(金)「ちょっと疲れた夜のこと」
第5次活動:粘土工作「地震後に再生した村」
対象:ジャティムリョ小学校、タンジュン小学校
ファシリテーター:ニタ、デンディ、リサ、ジャスティン
スタッフ:久保田、ハディ

 何のイベントだか、ジャズの生音が流れる夜。気持ちよく酔いしれるには少しパワフルすぎるお姉さんの歌声に、ベットに倒れこむ。先ほど無性にケンタッキーが食べたくなり、ひと走りして買ってきたばかり。疲れてくると無性に日本食が恋しくなるようだ(と言ってもケンタッキーだけど……)。
それにしても、今日も無性に暑かった……。ドライバーが言うには「メラピ山が昨日噴火したから今日は暑いんだよ。」とのこと。ジョークか否か、突っ込む気力もなくデリンゴへ。何時も悪いときには悪いことが重なるもので、ハディさんが病気でダウンし、ジャティムリョでは子どもが半数しか来ない(独立記念日休暇の影響)。さらにファシリテーターが子どもの統制法で悩み落ち込む……などなど。疲れが来たらケンタッキー、風邪をひいたらケンタッキーみたいな。もうこんな日はカーネルに頼んで日本を思い出し、リフレッシュしよう。
それにしても……もう少しはかなげなミッシェルで眠りたい……。

 
写真:この日も素晴らしい力作が。真剣な子どもの姿は、ケンタッキー以上に元気を与えてくれる。

○8月19日(土)「自分の村を作る気持ち」
第5次活動:粘土工作「地震後に再生した村」
対象:テロン小学校、タンキル小学校
ファシリテーター:ニタ、ルーシー、ダニエル、ユスリ
スタッフ:久保田、ハディ

 ハンドクラフト最終日。絵画、ハンドクラフトと続いた個々人の地震の記憶を表現するセッションは一区切り。この日は出来上がった作品を発表する子どもたちの姿が本当に印象的であった。
本当に子どもたちは、なかなかに予想外のものを作る。自分たちの未来の村を作ってというと、まずお墓を作った気持ちには正直驚いた。
他校の最終日と同じく、最後はみんなで発表会。みんなのアイデアを共有する時間。笑顔で、また少し恥ずかしそうに発表する彼ら。それを聞く子どもたちもまた笑顔。「自分が小学校の時に、自分たちの町の未来について、こんな楽しく、大勢で話し合う時間なんてなかったなぁ……」と過去を振り返り、少し彼らが羨ましくも思う、そんなセッションであった。

 

 
写真:皆で協力して新しい村を作る。その表情は、前回よりも笑顔に溢れていたような気がする。そして出来上がった作品は自然とのコラボレーション。村は鮮やかな色彩に満ちていました。






 
 

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