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  ジャワ島地震緊急医療支援レポート

                                       【2006年9月21日(木)

                                                                        **報告者:佐藤 収**
     
                 (9月21日現在、インドネシアではスタッフ3名が活動しています。)          
 
 
 


毛布配給レポート1
 

 


                             ジャワ島西部沖津波 被災者への毛布配給
                                                              2006年9月21日(木)
                                                                  報告者:佐藤 収

1.報告概要
 ジャパン・プラットフォームを通じて日本の企業から寄贈され、8月16日にジャカルタに到着した264枚の毛布について、配給対象地をアクセスが困難であるため支援がいき届いていないレゴック集落に決定し、9月20日、集落のほぼ全ての住民に対し、各自一枚を手渡す方法で配給した。依然、港での保管料免除に関する手続きは残っているが、下記に報告する。

2.配給場所の選定
(1)調査概要
@調査方法概要
 前回の調査実施後(8月8日に報告)、配給実施までに1ヶ月と時間が空いてしまったため、配給直前に再度実施。9月前半に前回調査地を中心に電話による聞き取りを行い、その結果を踏まえて、8月14日にチアミス県内の3郡5村の村役場、被災者キャンプを訪問し、実地調査、聞き取り調査を実施した。
A実施者
 スタッフ2名(国際スタッフ:佐藤 収、現地スタッフ:クク氏)
B日程
 2006年9月14日 1日間
C場所
 西ジャワ州チアミス県パリギ郡、チジュラン郡、チメラック郡
 (Pangandaran and Cimerak sub-district, Ciamis West Java Province)
D方法
 スタッフによる状況視察、及び、関係者へのヒアリング。統計データの収集。
E訪問場所
 ・パリギ郡チリアン村(村役場、被災者キャンプ)
 ・パリギ郡カランジャラドリ村(郡庁、被災者キャンプ)
 ・チジュラン郡バトゥカラス村(村役場、被災者キャンプ)
 ・チメラック郡レゴックジャワ村(村役場、被災者キャンプ)
 ・チメラック郡マサワ村(村役場、被災者キャンプ)

(2)選定理由
 被災後2ヶ月間が経過し、全ての調査地で、食料、建設資材を除くほぼ全ての物資が既に供給されている状況であり、毛布も各人に複数枚配給されているなど、概して毛布のニーズは低かった。しかし、チメラック郡レゴックジャワ村レゴック集落は、被災地の中心地と考えられているパンガンダランより車で1時間半ほどはなれている上に、一部の集落にかかる2つのうち両方の橋が破壊されてしまったことで車両でのアクセスが不可能になり、近辺の他集落と比べて、支援全体が3分の1程度という状況であった。本集落については、1.被害が大きい、2.夜間に冷え込む場所、3.各人へ毛布1枚づつは配給されていない、ということにより本集落への配布を決定した。

2.毛布配給について
(1)配給場所概要

 西ジャワ州チアミス県チメラック郡レゴックジャワ村レゴック集落。
 (Legok Legokjawa Cimerak Ciamis West Java Province)
 津波による被害が集中している、また人口も多いパンガンダランより車により1時間半ほど西に位置し、村全体の津波による被害は、死者52名、重傷者49名、家屋全壊158棟、半壊6棟、一部損壊60棟と大きな被害がでている。また、集落全住民273名のほぼ全ての世帯が家を失い、未だにテント生活をしているものがほとんど。上記1(2)に記載したように、通常時でもアクセスが良くない上、1つの集落へ繋がる計2つの橋の両方が津波により破壊されているため、車両でのアクセスが不可能な集落が含まれている。

(2)対象者
 レゴック集落(計3集落)全住民 273名

(3)調整、協力
 調査時にパンガンダランへ設置されている対策本部を訪問、また郡庁へ電話にて連絡。また、配給実施前にレゴックジャワ村を訪問し、打ち合わせ後、レゴックジャワ村役場の職員、また、計3集落の集落長の協力を受けられるように調整。

(4)毛布の輸送
 業者によってジャカルタのタンジュンプリオ港からジャカルタの業者倉庫へコンテナを移動。また、ジャカルタから500km離れた集落と渡し舟の発着場所へトラックにて輸送した。1つの集落については渡し舟により対岸へ輸送後、集落までの4,500mほどは住民の協力によりリヤカーで輸送した。

(5)配給方法
 配給時間を指定し、住民を一箇所に集め、村役場から提供された住民リストをもとに、村役場職員、集落長による協力を受けながら、各世帯代表に手渡しにて配給。配給時にはリストへ受領署名をもらった。

(6)問題点への対処
 村役場から提供された住民リストに記載されていない住民が十数名存在したため、村役場職員、集落長、住民と話し合いの結果、支援物資を多く受けている世帯への配給分から記載されていない住民へ割り振った。

(7)効果
 レゴック集落は破壊された家屋跡にそのままテントを張って生活をしている。昼間は日本の真夏ほどの暑さであっても、海に非常に近いため風が強く、夕方には厚手の長袖のシャツを重ね着していても寒さを感じるほど。配給前は日本国内で売られている冬用シーツ程度のものを各世帯が数枚程度持っていただけであったので、今回配給した毛布の効果は高いと思われる。また、裨益者からは、「暖かい」、「手触りが非常に良い」と喜びの声が寄せられた。



1.コンテナの移動(タンジュンプリオ港)


2.税関の検査(タンジュンプリオ港)


3.橋が破壊され車両によるアクセスができないため、物資を渡し舟に載せ替えるために
移動して いる様子(レゴック集落の橋跡地)


4.橋が破壊され車両によるアクセスができないため、物資を渡し舟に載せ替えている様子
(レゴック集落の橋跡地)


5.海岸から非常に近いため、全壊した家屋が多い。建物の基礎のみが残っている。
(レゴック集落)


6.他の集落のように質の良いテントがほとんど無く、ビニールシートを利用した仮設住宅
がほとん ど。(レゴック集落)


7.配給前の物資。インドネシアの一般的な毛布とは比較できない品質、大きさであった
ため、量、 大きさに村役場配給担当職員もびっくり。(レゴック集落)


8.配給の様子。(レゴック集落)


9.配給後。嬉しそうな顔で帰宅(レゴック集落)


10.配給の様子。順番待ちしている住民。手前の男性は村役場職員(レゴック集落)


11.配給を待つ住民。(レゴック集落)



12.受け取った瞬間。お待たせしました。(レゴック集落)

 

 

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TEL: 075-241-0681 FAX: 075-241-0682 E-mail: info@kyoto-nicco.org

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