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  ジャワ島地震緊急医療支援レポート

                                【2006年9月4日(月)〜9月10日(日)

                                                                ** 報告者:江崎 貴洋 **
     
                 (9月10日現在、インドネシアではスタッフ3名が活動しています。)          
 
 
 


耐震構造ワークショップと小学校再建 現地スタッフレポート4
 

 
○2006年9月4日(月) 工事18日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(鉄筋加工・組立)
■工数:26名(助監督1名 技術者1名 石工8名 大工6名 近隣住民10名)
■日報:鉄筋相互のあき、帯筋(※1)間隔に注意して、量産した帯筋を主筋に堅固に緊結していきます。


どんどん組立てていきます。

今日は大工のラギミンさんのお宅を訪問しました。今回の地震ではコンクリート+レンガ造の家が全壊。木造での再建終了、今後は補強工事を見守っていこうと思います。
□訪問先:ラギミン家(12:00-13:00)
□参加者:ラギミン・妻・息子(17)・娘(9)・ラギミン母・妻母 計6名
□構 造:木造平屋
□指摘事項:筋交い(※2)・火打梁(※3)の導入
      トラス屋根(※4)(特に登梁・母屋)の強化
      基礎・土台の重要性


○2006年9月5日(火) 工事19日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(鉄筋加工・組立・配筋)
■工数:26名(助監督1名 技術者1名 石工8名 大工6名 近隣住民10名)
■日報:配筋作業にはいりました。今日は明日予定の第二回ワークショップの打合せを行いました。そのため訪問はお休みです。当初の計画では鉄筋工事(※5)・型枠工事(※6)・コンクリート工事(※7)それぞれでワークショップを行う予定でしたが、鉄筋コンクリート工事としてまとめて一回で行い、適宜補講を行うことにしました。


村人の家にはしっかりと耐震建築ワークショップで配布した資料が貼ってあります(でも何で外に!?)


○2006年9月6日(水) 工事20日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(鉄筋加工・組立・配筋)
■工数:26名(助監督1名 技術者1名 石工8名 大工6名 近隣住民10名)
■日報:第2回ワークショップ(鉄筋コンクリート工事)を行いました。今回もイラストを多く用いた資料を作成し、理論+実践形式で行いました。講義の後は、みんなで工事を通して要点を押さえていきます。今日は大工のスディハルジョさんのお宅を訪問しました。


耐震建築ワークショップで配布した資料を見ながら配筋のポイントを押さえます。

□訪問先:スディハルジョ家(12:00〜13:00)
□参加者:スディハルジョ・妻・娘(29)・孫(8) 計4名
□構 造:木造+レンガ造平屋
□指摘事項:火打梁の導入
      トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化
      基礎・土台の重要性


○2006年9月7日(木) 工事21日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(鉄筋加工・組立・配筋/型枠加工)
■工数:26名(助監督1名 技術者1名 石工8名 大工6名 近隣住民10名)
■日報:平行して型枠の加工もはじまりました。今日は明日予定の第3回ワークショップの打合せを行いました。そのため訪問はお休みです。作業的にもまもなく大工中心にトラス(三角形に組んだ構造)制作にはいることと、村民がトラスの特性を理解していないことを考慮して第3回目はトラス構造について行うことにしました。


型枠の加工もはじまりました。


○2006年9月8日(金) 工事22日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(配筋検査)
■工数:26名(助監督1名 技術者1名 石工8名 大工6名 近隣住民10名)
■日報:本日は配筋検査です。手直しは多かったですが、配筋検査を通して工事精度の大切さが伝わったと思います。第3回耐震建築ワークショップ(トラス構造)も行いました。今回もイラストを多く採用した資料を作成し、トラスの構造と性質をみんなで勉強しました。今後も補講を適宜行い、実践を通して習得してもらおうと思います。


配筋検査


○2006年9月9日(土) 工事23日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(型枠加工・組立)
■工数:27名(助監督1名 技術者1名 石工7名 大工6名 近隣住民12名)
■日報:第2回ワークショップ(鉄筋コンクリート工事)の補講を行いました。講義の後、配布したプリントをもとにかぶり厚さ(※8)等、型枠組立における要点を押さえていきました。


型枠を組立てていきます。


○2006年9月10日(日)
■日報:日曜日のため現場はお休みです。8月23日(水)に訪問した石工のヤディテグさんと8月30日(水)に訪問した大工のンガディキンさんが指摘箇所の補強を行うということで指導の依頼を受けました。村人の前向きな姿勢に心撃たれ、コーヒー一杯を報酬条件に一緒に補強工事を行いました。訪問講座を続けてよかったって思える瞬間です。限られた予算のなかで限られた補修しかできない状況には補強箇所の優先順位など、計画がとても大切です。そのためには家族構成や収入源、収入額など、各家族とのコミュニケーション中での聞き取りがとても大切です。そして大黒柱である彼らと改築計画を一緒に考えます。


作業のない日曜日は自宅の修復にあたります。

<用語説明>
※1 帯筋:柱の主要な鉄筋を囲むように加工された鉄筋。
※2 筋交い(すじかい):地震力や風圧力などの水平荷重による軸組の変形を防ぐために対角線方向に入れる部材で、建物全体を強固にするために必ず入れる。釣り合いをよく配置し、ねじれを生じないようにする。
※3 火打梁:二階床や天井の角の部分に入れる斜めの補強材。床や小屋組の水平剛性を高める。
※4 トラス屋根:三角形を基本に木材、鉄骨を組立てる構造の屋根。基本的にはどのような力がかかっても部材には引張か、圧縮の力以外はかからないというか無視してもよい程度。
※5 鉄筋工事:正しく切断・折曲げなどの加工をして、所定の寸法どおりに型枠との間隔・定着長さなどを確保し、鉄筋の組立てを行う工事。
※6 型枠工事:コンクリートを流し込む鋳型を作る工事。
※7 コンクリート工事:材料の選択、調合の決定、材料の取扱い、計量・練混ぜ・運搬・打ち込み・養生などを行う工事。品質管理がとても重要。
※8 かぶり厚さ:かぶり(内部鉄筋表面とコンクリート表面までの距離)の寸法。構造体の種別、コンクリ−トの種別により最小厚さが定められている。国内では通常3〜5p。
        
 

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TEL: 075-241-0681 FAX: 075-241-0682 E-mail: info@kyoto-nicco.org

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