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  ジャワ島地震緊急医療支援レポート

                                【2006年8月21日(月)〜8月27日(日)

                                                    ** 報告者:江崎 貴洋 **
     
                 (8月27日現在、インドネシアではスタッフ3名が活動しています。)          
 
 
 


耐震構造ワークショップと小学校再建 現地スタッフレポート2
 

 


○2006年8月21日(月) 工事6日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(根切り(※1))
■工数:27名(助監督1名 技術者2名 石工10名 大工6名 近隣住民8名)
■日報:現場は今日も順調です。


掘削は順調に進んでいきます。


○2006年8月22日(火) 工事7日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(砂地業)(※2)
■工数:28名(助監督1名 技術者2名 石工10名 大工7名 近隣住民8名)
■日報:掘削も順調に進み、砂地業に進みました。お昼休みに石工のパルジミンさんのお宅に招待されました。

家族親戚一同集まってきたので、よい機会だと思い一時間ほど簡単な耐震補強講座を行いました。主に家の構造チェックを行い指導しました。みなさんわかりやすかったようで本当に喜んでくださいました。予想以上に好評なので事業期間中のお昼休み時間を利用して引き続き訪問耐震補強講座を行っていこうと思います。
□訪問先:パルジミン家(12:00-13:00)
□参加者:パルジミン・妻・娘(1才)・母・叔母・叔父・甥(7才)計7名
□構 造:木造平屋
□指摘事項:筋交い(※3)・火打梁(※4)の導入
      トラス屋根(※5)(特に登梁・母屋)の強化



○2006年8月23日(水) 工事8日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(割ぐり地業)(※6)
■工数:25名(助監督1名 技術者2名 石工名 大工7名 近隣住民8名)
■日報:今日から割ぐり地業に進みました。


しっかり石を並べていきます。

今日は石工のヤディテグさんのお宅を訪問しました。ヤディテグさんは子どもが3人います。上の2人は嫁いだため今は3人暮らしです。3人暮らしにしては家が大きいため、家の規模縮小案(使用しない家屋を解体して、その資材を現在使用する家屋への耐震補強材として使用する案)を勧めました。また、部屋数も多いので寝室からの補強を指示しました。
□訪問先:ヤディテグ家(12:00-13:00)
□参加者:ヤディテグ・妻・息子(10才)計3名
□構 造:木造平屋(一部竹造)
□指摘事項:筋交い・火打張りの導入
      トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化
      家の規模縮小


○2006年8月24日(木) 工事9日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(割ぐり地業)
■工数:28名(助監督1名 技術者2名 石工8名 大工7名 近隣住民10名)
■日報:今日も現場は順調です。今日は石工のンガディヨさんのお宅を訪問しました。しかし、ンガディヨさん宅は今回の地震で全壊のため、テント住まいです。隣のご両親の家を訪問しました。ンガディヨさん宅は現在再建中(基礎工事)で、スコラメ小学校建設で学んだ技術を必ず導入するように指示しました。また、ご両親の家の耐震補強箇所も指示しました。再建中のンガディヨさん宅は小学校から近いため、今後も建設を見守ろうと思っています。


無事、道具も揃いました。

□訪問先:ンガディヨ家+両親の家(12:00-13:00)
□参加者:ンガディヨ・妻・息子(14才)・娘(10才)・息子(7才)・両親 計7名
□構 造:コンクリート+レンガ造平屋
□指摘事項:控壁(バットレス)の導入(両親宅)
      トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化(両親宅)
      基礎工事を指導(ンガディヨ宅)


○2006年8月25日(金) 工事10日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(割ぐり地業・解体)
■工数:26名(助監督1名 技術者2名 石工7名 大工6名 近隣住民10名)
■日報:今日も現場は順調です。平行して一部残った校舎の解体も始めました。


一部残った校舎も倒壊の危険性があるので解体していきます。

今日は近くに住んでおり小学校再建のお手伝いをしてくれている、スギランさんとお隣のパルディミンさんのお宅を2件訪問しました。
□訪問先:スギラン家(12:00-12:30)
□参加者:スギラン・娘2人(21才と24才)計3名
□構 造:木造平屋
□指摘事項:筋交い・火打張りの導入
      トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化
      土台の重要性

パルディミンさんのお宅は構造に欠陥がなく、よく考えて作られていました。お手本として作業員全員で見学しようと思っています。
□訪問先:パルディミン家(12:30-13:00)
□参加者:パルディミン・妻・両親 計4名
□構 造:木造+コンクリート+レンガ造の混構造平屋
□指摘事項:特になし


○2006年8月26日(土) 工事11日目(8:00-16:00)
■工程:土工事・基礎地業工事(割ぐり地業・解体)
■工数:26名(助監督1名 技術者2名 石工7名 大工6名 近隣住民10名)
■日報:解体の方も順調です。


解体した校舎の木材は再利用します。

今日は石工のワギマンさんのお宅を訪問しました。施行レベルの高さには感心しました。トラス屋根の特徴も理解しており、小学校建設では先頭にたってみんなを引っ張っていってもらいたいものです。但し、やはりレンガ壁に危険性がみられたので壁の補強を指示しました。
□訪問先:ワギマン家(12:00-13:00)
□参加者:ワギマン・妻・息子(11才)計3名
□構 造:コンクリート+レンガ造平屋
□指摘事項:控壁(バットレス)(※7)の導入


○2006年8月27日(日)
■日報:日曜日のため現場はお休みです。

<用語説明>
※1 根切り:基礎その他、地下工事のため、地盤を掘削すること。
※2 砂地業:砂を用いて軟弱地盤を改良する地業。
※3 筋交い(すじかい):地震力や風圧力などの水平荷重による軸組の変形を防ぐために対角線方向に入れる部材で、建物全体を強固にするために必ず入れる。釣り合いをよく配置し、ねじれを生じないようにする。
※4 火打梁:二階床や天井の角の部分に入れる斜めの補強材。床や小屋組の水平剛性を高める。
※5 トラス屋根:三角形を基本に木材、鉄骨を組立てる構造を利用した屋根。基本的にはどのような力がかかっても部材には引張か、圧縮の力以外はかからないというか無視してもよい程度。
※6 割ぐり地業:割られた角張りのある石-割栗(わりぐり)を利用した建物の基礎の下の部分のこと。
※7 控壁(バットレス):構築物の倒壊を防ぐための壁。
 

 

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