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  ジャワ島地震緊急医療支援レポート

                                  【2006年7月16日(日)〜7月22日(土)

                                                                      ジョグジャカルタ 安達恵子
     
       (7月22日現在、インドネシアではスタッフ3名が活動しています。)          
 
 
 
○2006年7月16日(日)
 本日は飛びっきりの晴天。幼稚園テント配給最終日日和!
 最終日の今日は追加配給となった幼稚園。今まで18箇所の幼稚園への配給に廻ったが、この幼稚園が一番喜びを露にしてくれた。到着するや否や厚い抱擁で出迎えてくれ、硬い握手を交わした。
 最後のテントの組み立てが終わると、何とも感慨深い気持ちにさせられた。テント業者の皆さんとは仲良くなった矢先にお別れ。一生懸命動いてくれたみなさんと最後の談笑を楽しんだ後、握手で別れた。
 明日から始まる新学期での子供達の喜ぶ顔を想像しながら街へと戻った。
 

     お世話になったテント業者の皆さん               最終テント組み立て後

○2006年7月17日(月)
 本日は幼稚園の新学期ということで、テント配給初日の幼稚園へ出向き、新学期の様子を拝見。幼稚園の修業時間は午前7時半から10時までの比較的涼しい時間。そりゃそうだ、あの強い太陽の日差しの下で走り回るのは、さすがに元気一杯な子供達もへばってしまう。
 私達が到着した時点で既にほとんどの園児が揃い、また新学期初日ということで本日は父兄が同伴されており賑やかさを増していた。私の心も弾む弾む☆
 新入園児が約半数を占め、人見知りや父兄から離れられない園児の姿も見られ、これがまた何とも微笑ましい光景であった。初日はいつもこんな風だと、先生の弁。私にもこんな時期があったな…今や遠い過去だけど…。
 そしてそして、真新しいNICCOテントの中に入ると、園児達が歌声でお出迎えしてくれた。大きな元気な声に合わせた手拍子をつけて♪ これは感動もの!嬉しさのあまり、つい一緒に手拍子で私も参加。他のスタッフにも是非味わってもらいたい!こんな経験なかなか出来ません。『言葉に出来ないこと』ってこの世の中いっぱいあるけれど、まさしく本日はその言葉そのものだ!
 この子供達はここで大きく成長していくのだろうが、そのクリクリの大きな瞳で毎日何を見て何を感じているのかな!? どんな夢を見てるのかな!?
 

         テントの外から覗くと                              元気いっぱいに

○2006年7月18日(火)
 本日は昨日から加わった物資配給第2日目。昨日と合わせ、対象はテロン村全ての住民。ニーズの高いお米などの食料品から日常生活用品、深夜の寒さから身を守るための毛布などのアイテム。ちなみにこちらでは1人が1食1合のお米をペロリと食べてしまう。濃い味付けのおかずを少しに、どっさりとお米を食べるのが一般的。保存が利くこともあり日本でいう塩辛や佃煮系の辛くしょっぱいおかずが多い。これはご飯が進むはずだ!村に行けば行くほどその色は濃くなる傾向にあるようだ。
 風の噂によると肉体的にも大変だと聞いていた物資配給作業だが、私にとっては初めての配給活動であり、これまた新鮮。村にある借り上げた物資倉庫を中心に、事前に集合を掛けた住民とスタッフが軽トラックで各隣組のメイン施設まで運搬。そこで、一家族一家族への分配支給を行うシステム。家族の1人1人にまで、枝の枝まで確実に配給するこの活動、やはりNGOの良さである!そして何よりも住民の喜ぶ笑顔や声を生で感じられるというのは、こちらの喜びも一入である。物資だけでなく、関係者スタッフや日本のみなさんからの心も添えて一緒に届けたい。


     袋いっぱいに               配給の順番待ち

○2006年7月19日(水)
 本日は場所を移動しての活動。本日の対象はムントゥク村。朝一番、私達の到着時には既に多くの住民と軽トラックがスタンバイ。いい感じです!思わずこちらも張り切っちゃいます!
 今日で配給作業第3日目ということもあり、スタッフも要領を掴み自らドンドン進んで動いてくれる。以前の職場でインドネシア人の職に対する姿勢を少し残念にみてきた私の先入観を覆される。何とも頼もしい!
 本日予定分の全ての配給が終わって一息。スタッフにも笑顔がこぼれる。でも無性に何かもの足りない気に駆られた。そうだ、今日は椅子に座りっ放し…屋外にいたにも拘らず汗も掻いてない。まだ、汗臭くない。よーし、いっちょやりますか!仲間に入ろうと在庫のお米運びの列に並ぶと「女の子はそんなことしなくていいから」とおじちゃんの声。何をおっしゃいますか、私は日本で何人の患者さんをこの両腕で運んできたことかっ。確かにインドネシアでは女性看護師が患者を持ち上げるなんて事は、まずありませんが。それにちょっと不思議!? 先ほどの配給でお持ち帰り袋を持参して各家から集まったのは女性ばかり。みんなパンパンに詰められた大きな荷物担いでたじゃない!? このへんどうなってるの?上から隣組長までは男性、家単位になると女性の役割なのか?興味あり!
 結局はもちろん仲間に入り「エッサ、ホイサ!」とお米運び。するとその仲間の1人が歌を歌いだした。もう、そうなるとそのリズムで盛り上がることは言うまでもなし。ノリノリにイイ汗掻いたわ!
 

         女性は強し                           運びは女性の役割?
 
○2006年7月20日(木)
 本日は配給計画の中で一番配給数の多い地区。3,500人弱への配給だ。朝から今にも雨が落ちそうな雲行きに心配していたのも束の間、配給が進むと共に青空が顔を覗かせる。
 本日も問題なく配給がトントン進められていく。人手が薄くなると上着を投げ捨て、本日もいい汗を掻く。おっとイケない、女性であることを忘れがち…。
 配給数に比例して時間も押し、村を出る頃には大きく真っ赤な夕日が傾きかけていた。帰路にあるジョグジャ街が一望できる絶好ポイントからの眺めは本当に綺麗。特に朝一か夕方、日没後が最高!創られた景色ではないため毎日見てても飽きることはない。そんな景色をバックにして、疲れた身体もよそに帰路ワゴンの中は“オヤジギャグ”一色。今日の『オヤジ度』はいつにも増して高く、熟練されていた。日本もインドネシアもおじちゃんは変わらないな、おもしろい!おじちゃんの中にポツンと女性が1人なのはいつもの事であるが、もちろんそのコテコテギャグについて行き、ほぼ同化…。ありがとう…。
 

            配給所                           お米運び、仲間に入れて!

○2006年7月21日(金)
 本日は配給作業の中休み。最終日の明日に備えて体力を蓄える。あれ?今頃筋肉痛…。

○2006年7月22日(土)
 本日も朝からさわやかな晴天。チームの仲間を乗せて、白いワゴンはムントゥク村へ向かう。先日に増して各隣り組から多くの方が来られており、気合が入る。
 一杯の甘い紅茶で喉を潤し、本日も特に問題なく物資でいっぱいだった倉庫の中がドンドン広がりを増していく気持ちの良さを感じる。最後の隣組182人に対しては私も参加したく、一緒についていく。以前他の隣組で行った際に、要領よくスムーズに配給が流れたことを思い出し、その方法を真似てみる。しかし、NICCOからは私一人の参加であり、私の未熟なインドネシア語の説明では方法が上手く伝わらない。折角皆さん注目して私の話を聞いてくれているのに…。
 結局は思い描いた方法とは少し異なったが、「違う違う、そっちそっち」と声を張り上げながらも、皆で笑いながら楽しく配給することが出来た。やっぱり楽しい!村人大好き!
 そして終了後、Soto Ayam(ソト・アヤム:鳥と野菜のスープ)を振舞ってくれた。これがめちゃウマ!宿泊しているホテル近くにも、夜になると折居さんや森田さんのお気に入りなSotoのおいしい屋台が出るが、その味に負けず隣組長の奥様が作ってくれたSotoはピカイチ☆しかも、配給したてのどんぶりとスプーンを使ってくれてるじゃない!思わず写真撮りました。
 

      ピカイチのSoto Ayam                             配給倉庫

 ジョグジャの震災緊急支援を始めて7週目が終了。家屋の倒壊状況をとると、まだ悲壮感漂う被災地ではあるが、街に負けず村でも元の生活に戻りつつある様子が良く分かる。また、人々の豊かになった表情も次々にこの目に飛び込んでくる。
 しかしながら今週は、またしてもジャワ東南部で地震・津波が発生。国民が悲しみと不安から開放されるのは、いつのことだろうか…                   

以上


 
 

社団法人日本国際民間協力会(NICCO)京都本部
TEL: 075-241-0681 FAX: 075-241-0682 E-mail: info@kyoto-nicco.org

●ジャワ島地震緊急人道支援募金の受付
1. 郵便振込:01070-5-60791 (通信欄に「ジャワ島地震募金」と記入)
  口座名:社団法人 日本国際民間協力会(NICCO)

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