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イラン活動日記

                                【2006年12月9日(土)〜12月14日(木)】
                                    報告者:インターン 笠田亜希

 
 
 

● 約束を守ること、結果をだすこと ●
 こちらで出会うアフガン人生徒は、とにかく、『約束』を大切にする。そして、何よりも『だまし、欺くこと』 『言ってることとやってることが違う』ということを心底嫌っている。今までにいやというほど経験してきたんだろう。
日本はどうして発展したの?とよく聞かれる。彼らが抱く『先進国』というイメージは、高層ビルが立ち並び、電気製品に溢れている、というよりもむしろ、仕事が完璧、確実、正確、丁寧、慎重、そして迅速であるというイメージであるみたい。日本が発展したのはしっかり、きっちりと仕事をしたから、と信じている。
 彼らは『先進国』から来た日本人にロールモデルを求めている。日本人の存在が彼らを期待させており、その期待を裏切らずにバシッと応えることができなければ、彼らの不信感が募るだけ。日本人はちゃんと約束を守るよね、きちんと仕事してくれるよね、という期待に対し、彼らの予想を上回る成果を見せることが、彼らの将来にとっても大切なことなんだと思う。
 それにしても彼らはよく見ている。『適当にやってる』とか、『言葉だけ』、とか。彼らの判断は容赦なく真実。テストされているなぁ、適当なこと・中途半端なことはできないなぁ、がっかりさせられないなぁ、と生徒に向かうたびシャキっとさせられる。
誰よりも生徒が結果をもとめている。いつも最高到達点を目指し、彼らに対して誠実であり、あきらめないことが大事だということを、忘れないようにしよう。

● 空気をよむこと、つくること ●
 もちろん、結果と言っても『みため』や『数字』ではない。それは彼らが一番嫌うこと。頭がよく繊細な彼らは、『中身』と『外面』の違いを、敏感にいち早く察知する能力だってもっているし、惑わされない。なによりも質が一番大事なんだということは、彼らが一番よく知っており、潜在的にいつもチェックしている。
 当たり前だけれども、プロジェクトは人の力によって成り立っている。プロジェクトの質の向上には、人間の中身がよい方向へ変化することが大前提。そのためにはまず、生徒をはじめとする関係者を知り、全体の雰囲気をつかむみ、どのような変化が理想的かを知ること、そして変化を生む状況をつくること。それらが私の今回の派遣のミッション。
 頭がいいといっても、生徒の彼らはまだまだ若い。自分の考えていることがはっきりしない場合もあるし、要点をまとめて伝えるという経験や、どのように話せば効果的か、ということを知っているわけではない。注意を払われているんだ、自分たちに興味があるんだ、ということを知らせつつ、まわりくどく、些細なことも、くだらないようなことでも大切に聞き、数時間も、何日も、幾度にも渡ってはなしあう。そして、状況を感じ、雰囲気を、また信頼関係をつくっていく。さらには、状況を変える力を、結果を生み出す空気をつくっていく。そんな、ゆったりとした経験ができるのは、インターンの特権である。 


 
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